
しま
@murmur
2025年4月21日

すべての、白いものたちの
ハン・ガン,
斎藤真理子
読み終わった
文字を辿りながら、昔亡くなった友のことを思い出す。
あの子のことを思い浮かべる時は、夏の夜を思い浮かべる。亡くなったのは2月の寒い日なのに、思い出すのは夏祭りのような賑やかで、冷たくて寂しい夜。
白いものと、夜は、わたしの中で繋がっている。
蒸し暑い夜は、わたしにとって 白いものと似ている。
わたしは彼女の先を生きることはない。
なのに、この街の今までを考えながら生きている。
本を通じて、自己を感じる物語だった。
また読み返したい。


