
しま
@murmur
本を読むスピードは遅く、なんなら飽きてしまうし途中で読むのをやめることもしばしばです。それでも本を読みたい、そんな人
- 2025年4月25日春のこわいもの川上未映子読み終わった全体を通して、自分にとっては「きつい」と思う部分が多く中身を少しずつ呼び飛ばしながら、急足で読み終えた。 流れてくる知らない人のゴシップを読んでいる時のような、興味がないどころか不愉快になっていく感覚を覚える中で、「青かける青」の諦めと悲しさと君への愛しさだけは心地よく読むことができた。 人の根本にある悪意と、自己憐憫と、他者への差別的意識。 それらを分かりやすい文体で書いていて内容としては読みやすいが、とにかくとめどない思考をそのまま記したような文章が冗長に感じられて、読む時の心踊る気持ちが得られず…SNSを読んでいる時のように疲れたし、二度と読むことはないかもしれない。 悪意を読むには、短編集では短すぎる。 あなたの暗い部分を肯定するには、人となりを知らなすぎる。 そんな感じ。 p122「きっと……何がが起きたときに、誰かにちゃんと見つけてもらえる人と、誰にも見つけてもらえない人がいるんだと思う。それは、その人がどんな場所にいるかってこととは、関係がないことなんじゃないかと思う」
- 2025年4月24日ハルビンキム・フン,蓮池薫気になる
- 2025年4月24日愛の夢とか川上未映子かつて読んだ
- 2025年4月24日ことり小川洋子気になる
- 2025年4月24日偽医者がいる村藤ノ木優読み終わったいろんな人がいて…いろんな人がちょっと嫌な人で…でも色んな人が良い人で……人間には色んな側面がある、一概ではないなと思った。 そして、もう、相良先生の中の深い後悔と懺悔と、きっとずっと苦しんできたんだろうというのが分かって、あぁ報われてよかった、本当に良かったと思った。 失ってしまった命はもう帰ってこない。だから、次の命を救うしかない。同じような状況で、やっと命を救うことができた。阿比留先生も、相良先生も、ふたりで淀んだ後悔の中、光を見ることができた。えーーーん😭 高梨さんもその後にちゃんと記事を書けるようになったし、全員が全員、しっかりと前に進むことができてよかった。 最後まで読み終わると、表紙のイラストと帯の台詞「僕はまだ医者と言えるだろうかーー」という一文も見え方が変わってくる。 温かな気持ちになる読後感でした。
- 2025年4月24日自殺の思想史ジェニファー・マイケル・ヘクト,月沢李歌子気になる
- 2025年4月22日偽医者がいる村藤ノ木優読み始めた医者と患者、人と人。 救ってきたものと、繋ぎ止められなかったもの。 先生たちが、そこで生きるすべての人が、自分という影を見失うことなく生きていけたらいいと思う。 そしてそれを読む私たちも、同じように。 主人公と同じようなこと、それに連なるような出来事があった時に、己の形を見失わずにいられるだろうか。他人に評価を委ねてしまわないだろうか。 自問しながら、続きを読んでいる。
- 2025年4月22日光のとこにいてね一穂ミチ読みたい
- 2025年4月21日すべての、白いものたちのハン・ガン,斎藤真理子読み終わった文字を辿りながら、昔亡くなった友のことを思い出す。 あの子のことを思い浮かべる時は、夏の夜を思い浮かべる。亡くなったのは2月の寒い日なのに、思い出すのは夏祭りのような賑やかで、冷たくて寂しい夜。 白いものと、夜は、わたしの中で繋がっている。 蒸し暑い夜は、わたしにとって 白いものと似ている。 わたしは彼女の先を生きることはない。 なのに、この街の今までを考えながら生きている。 本を通じて、自己を感じる物語だった。 また読み返したい。
- 2025年4月3日すべての、白いものたちのハン・ガン,斎藤真理子読んでる現在89pまで読み終えた。 全ての言葉が、風のない止まった海のように凪いでいる。1人で朝焼けの中を歩いてる時に、ふと感じる静けさのような。布団の中でチクタクと聞こえてくる消えかけの秒針のような、そんな冷たさが詰まっている。 まるで、消えていくものへのラブレターのような、そんな言葉たち。
- 2025年3月14日アルジャーノンに花束を新版ダニエル・キイス,小尾芙佐かつて読んだとにかくすごかった… 昔の自分のメモから転載 ▼ ダニエル・キイス(小尾芙佐 訳) 授からなかったものであるチャーリー・ゴードンがストラウス博士やニーマー教授の手によって”手術”を施されて、かしこくなっていく物語。 友人から「出会えてとても良かったが、2度と読みたくない本」と聞いてからわずか3日後に本屋に並んでいるのを見つけた。なんなら、その時に一方的に語ったザリガニの鳴くところも文庫本化されてて一緒に並んでた。そんなことある??? 知能が上がっていく過程で様々な感情を取りこぼして…いや、知識のみが成長をしていき感情というものが置いてけぼりになっていったように感じる。くるしい。 時に憤りや怒りを感じ、苛立ち、悩み、周囲への理解が及ばないことに関しては、まるでチャーリーと同じように暗闇のなかを彷徨っている子供のようである。唯一ちがうのは、チャーリーには友がいたが、ゴードンは孤独だった。バートが言うように、寛容だとかそういうものを彼は置き去りにしてしまっていた。 何度も触れ合いを試すも失敗する過程に彼(チャーリーの本質)にとってアリス・キニアンは心の底から大切な人だったのだと感じる。そして、だんだんと見られる世界線が変わっていくうちにすれ違ったアリスが、彼の知能が失われていく中でもう一度彼を支えようと決意を固めて同じ地点で待っていてくれたのが、愛だとも感じ、同時にとても切ない思いになった。 だんだんと知識がこぼれ落ちていき、だんだんとチャーリーが帰ってくる。その過程で、ただただ意識の底に眠る母を意識して「かしこいひとになりたい」と願い続けていたチャーリーの視点が、家族のことや周囲の哀れみや憎悪を知ったことでもっと広くなり、前のように少しは近づけるのではと具体的な目標へと変わったように思えた。 そして人としてのプライドを自覚し、ウォレンに自ら出向き、そこでこれからも1人の人間として生きていくのだろう。 最後にニーマーに宛てた一言が、ゴードンに向けた言葉のようでとても心に沁みた。笑わせておけば、友はできるのだと。まるで1人で立つなと言っているようだった。 アルジャーノン、同じ苦楽を共にした1匹のねずみはチャーリーの親友であった。盛大な花束を、ふたりに。
- 2025年3月10日すべての、白いものたちのハン・ガン,斎藤真理子読み始めた
- 2025年3月10日
- 2025年3月5日
- 2025年3月5日死にたくなったら電話して李龍徳かつて読んだ
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