
JUMPEI AMANO
@Amanong2
2025年4月22日

権利の名のもとに
保井啓志
まだ読んでる
就寝前読書
勢いで第2章も読み終わる。
2節は1990年代の性的少数者の権利運の分析。具体的な証言の数々がとても面白い(81頁〜)。
〈[活動家の]ハイームは、一九九〇年代までの運動が軍事主義や男性中心主義と距離を取り、フェミニズムやパレスチナといった問題との交差性をより重視していたと述べている。これは、一九九〇年代初頭のイスラエルにおける性的少数者の権利運動にフェミニズムの影響が大きかったことにも表れている。〉(82頁)
〈[...]一九九〇年代から二〇〇〇年代初頭にかけては、現在の主流化路線だけではない、複数の性的少数者の権利運動の手法を採る動きが活発であった。しかし、一方で、ゲイやレズビアンを、異性愛者と変わらない存在と位置付け、「良い国民」と描く傾向は、とりわけ法的な権利を獲得してゆく一九九〇年代の過程では顕著に表れていた。〉(83頁)
右派の政治家の言説を見ながら、対テロ戦争の文脈にどのようにSOGIが政治的に位置付けられていくかを分析した3節も読み応えあった。
でも、パレスチナの状況を思い浮かべながらネタニヤフとゲイ当事者議員アミル・オハナの発言を読んでいると、ものすごく不快な気持ちになり胃がムカムカしてくる...(だからちゃんと見ていくことが大事なのだけど...)