monami "ノルウェイの森(下)" 2025年4月25日

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2025年4月25日
ノルウェイの森(下)
印象的な終わり方だった。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ しかしワタナベくんが、直子ではなく緑を選んだことが悲しかった。 ワタナベは緑と居ても直子を想っていたし、それなのに緑のことを選んだのは私にとって不自然な気がした。 永沢さんの「自分に同情するな」という言葉はとても重要な言葉だった。オーディブルでこの作品を聴いていたので、私はこの言葉を聴いた時、道端に生えたたんぽぽを見ていた。 また、永沢さんの合格祝いのシーンは、夜の散歩に出かけながら聴いた。ライトをつけて暗い階段を登り、まだ枯れた藤棚越しに星空を見上げた時、永沢さんは自分とワタナベは本質的には同じなのだという話をしていた。それから、わたしは一度オーディブルを切って、ただぼんやりと星を見て夜の山をみて帰った。 『魔の山』は、まだ下巻を読めていないので、それを読み切った時にもっと深くレイコさんや直子のことを、そしてワタナベくんのことも理解できるんじゃないかと期待している。
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