
ロッタ
@rotta_yomu
2025年4月5日

読み終わった
「2025年は歌集を読もう!」の3冊目は、初の男性歌人。
ほむほむこと穂村弘さんと並んで人気の木下龍也さんを読みますよーー。
まず、付録として詩人谷川俊太郎さんとの鼎談の一部が収録されており、読み応え抜群でした。
「57577の77は情の濃さ」だとおっしゃる谷川さんは、だから短歌が苦手なのだという。
「短歌は情」だとおっしゃる谷川さんの言葉に深く頷く。
木下さんの短歌をわたしは劇場型短歌だと思いました。
ドラマチックでロマンチック。
そんな木下さんの気になった短歌をいくつか。
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▪️適切な比喩を駆使して飛行するきみを墜落させたいぼくに
(この短歌は木下さんの短歌を言い表しているような気がする。だっていちいち木下さんの言葉選びはかっこいいのです!!!この人きっとモテます。木下さんの短歌に墜落する人は多いのでしょう。どこまでも落ちていく)
▪️花を捨てあらたな花を挿すときも花瓶はぼくを責めてはくれない
(くぅぅぅぅ!!この甘ったれた男を好きになってはいけない)
▪️雨、ぼくはぼくよりも不憫なひとが好きで窓から街を見ている
(くぅぅぅぅ!!この甘ったれた男を好きになってはいけない②)
▪️水を吸う力の尽きたとき首が生まれて花はそこから折れる
(ただひたすらこの音のリズムが好き)
▪️春がまた大人に夢を見せながら叶えないままただ過ぎてゆく
(桜の花が舞い散る風景が浮かんだ。毎年変わらず夢のように美しい光景だと眺めるけれど、今年のわたしはひとつ年を重ね来年にはまた年を重ねていく無常)
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あくまでもまだ3冊しか歌集を読んだことのない素人の戯言です。短歌...おもしろい。



