
ロッタ
@rotta_yomu
2025年3月22日

遠くまで歩く
柴崎友香
読み終わった
耳をそばだてると聞こえるくらいの音量でぶつぶつとつぶやいている小説。この小説を読んでいる時のわたしは、刺激ではなく静けさを求めていたので、読むタイミングがちょうどよかった!
「話した声はそのときのその場で消えて、大半は録音も記録もされていなくて、誰かの記憶には残っているかもしれないが、それもまたそれほど長い時間残るわけではない」
この文章がこの小説のすべてを表していると思っていて、なんでもないことの共有と忘却を繰り返して積み重ねてわたしは生きている。だからこそなんでもない何かを誰かと共有し続けたい。きっとすぐに忘れてしまうけどそれでいい。



