
it_shine
@it_shine
2025年4月23日

きみはメタルギアソリッド5:ファントムペインをプレイする
ジャミル・ジャン・コチャイ,
矢倉喬士
読み終わった
アフガニスタンとアメリカの関係とか、紛争とか、戦争とか、いろんなことを考えてしまう。移民とか。宗教とか。
そこには人が生きていて、いろんな思いを持っている。あっけなく殺されてしまうことだってあるし、そういうことがこの小説には描かれている部分もある。
平和な日本に生きて生活しているとそういうことは、他山の石というか他人事になってしまいがちだけど、小説を通して感じるものは少なからずある。
なんというか、いたたまれない気持ちになる。
マジック・リアリズムだったり、読点全然なく何ページも続いたり、いろんな手法で書かれているけれど、それが本質では多分なくて。
タイトルのゲームの話題に釣られて読んだけれど、もっと違うところに連れてこられてしまって、戸惑っているというか。生きている。それも平和に。平和だからできることがあるし、平穏だからできることがある。明日死ぬように生きるなんて難しいことだけど、それでも、そうやって生を紡いでいる人がいて、そういう人が文学をやっていることだってあるんだということに気がついたというか、目を見開かされたというか。

