はれのき・ちゅうた "すべてがFになる" 2025年4月23日

すべてがFになる
森博嗣にハマるかどうかを占う試金石。 著者は元々建築学科の准教授。家を建築する印税を得るために小説を書いたら、それがバカ当たりして、実際に家を建てるにまで至るというすごい経歴を持っています。 きっとハマる人にはめっちゃハマる。そして、一度でもハマってしまうと、シリーズが膨大にあり抜けられなくなります。 森博嗣の本の魅力は理系ミステリーとも呼ばれる独特なミステリーの面白さと、随所に散りばめられた森博嗣の哲学を読む面白さ、そして個性あるキャラクター同士の関係性の面白さの三本建てにあると思う。 「数学は生きるのに必要ないのに、なぜ学ぶのか?」の森博嗣的答えがこの後のシリーズで語られていたりして、そんな小説は他にないんじゃなかろうか。 その第1冊目に相応しい本だと思います。
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