
モリ@読書記録
@ymori_2
2025年4月24日

「がんばらない」仕組み
下園壮太
読み終わった
「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」から派生して、「頑張らないための本」を読んでみた。前者が社会構造などのマクロの視点であるのに対し、後者は個人の精神状態などのミクロの視点で、「がんばりすぎ」に警鐘を鳴らしている。
最も印象的だったのは、「がんばらないこと」を「がんばらない」という点。最近流行りの休息に関する書籍や、頑張る自分からの脱却などは、「がんばらないこと」を「がんばっている」のである。人間は世の中の質が上がってきたと同時に、完璧を追い求めすぎる傾向がある。自分にうまくいかないことがあると、すぐに解決しようとするし、解決策があると考えてしまう。実際には、時間が解決することも多い。うつ病なんかはその代表で、無理に治そうとすればするほど沼に嵌っていく。まずは「完璧ではない自分」を許し、時間が解決することを自覚し、ありのままの状態で何もしないでいることが、健やかな人生には不可欠である。


