
JUMPEI AMANO
@Amanong2
2025年4月24日

権利の名のもとに
保井啓志
まだ読んでる
就寝前読書
ヴィーガニズムの無害化と同時に、右派を自認するヴィーガンや動物の権利活動家、あるいは動物の権利擁護を訴える政治家が擡頭してきたという描写から始まる第5章1節。
イスラエルにおける動物の権利をめぐる政治と植民地主義とのつながりを指摘する様々な研究紹介も気になるところ。出だしからかなりワクワクする内容。
〈[...]プアのホモナショナリズムの枠組では、国家の先進性と民主性を象徴する新たな「戦士」の役割を同性愛者が担っているという点を上手く説明できている。一方、アニマル・ナショナリズムの枠組では、動物の権利の擁護を積極的に主張することによって「誰が愛国者になってくれるのか」という部分を上手く説明できていない。[...]動物が積極的に国家を守る「戦士」になってくれるわけではない。本章では[...]イスラエルの事例について、アニマル・ナショナリズムの代わりに、「ヴィーガン・ナショナリズム」を提唱したい。〉(178-179頁)
