
いんとん
@Going-kyo
2025年4月30日

芽むしり仔撃ち
大江健三郎
読み終わった
ネット上に溢れる消耗品的な文章に日々晒されて続けておると、たまに読む文学作品の持つ力に圧倒される。
ただ、作品名とあらすじから、どうひっくり返ってもハッピーな展開にはならんだろなぁ、と予想しながら読むことになる。だから、読み始めるのに力が要るですね。暗いの好かんの。最後に希望があると見るか絶望と見るかは読み手次第じゃなかろか。
戦時下のいわゆる非行少年の主観で書かれている割には、自分の内面をやたら正確に掘り下げて描写するし、情景を巧みに表現するし、言葉遣いは難しいし、という齟齬は無視。