芽むしり仔撃ち
24件の記録
- レッチリ@oi090659108112026年7月19日読み終わった大江健三郎の初期長編作品。 人間を極めて物質的に描く本作はそのリアルすぎる描写に思わず目を逸らしたくなるような瞬間がある。だがページをめくる手を止めることはできない。作中の登場人物が実際に時間を止めて直面している現実から目を逸らすことができないように、読者も作品世界に没入すればするほどに、その中で起こっていることから逃げ出すことはできない。そこには希望も夢もなくただ地獄が待ち受けているだけかもしれないが、地獄を地獄と認識することができないほど地獄は僕らの近くに接近してくる。
ばるーん@ballo____on2026年3月8日読み終わった本作の「弟」は、「飼育」における純粋無垢な存在(「僕」の「僕以前」)である「弟」から、「僕」(兄)を飛び越えてしまったと言えるのか。それがファクターとなって「僕」は村を脱出できたのかも。- こよなく@funyoi2025年11月18日読み終わった理不尽や死の恐怖の存在感と、子供たちのみずみずしく溌剌と迸る情動。負と正、静と動の描写に気圧される。圧倒的な文章で読まされる時ってめちゃくちゃ嬉しい、文学に触れてるって気持ちになる。タイトル回収もゾッとした。理不尽や死ってそこに横たわってるだけで脅威。



いんとん@Going-kyo2025年4月30日読み終わったネット上に溢れる消耗品的な文章に日々晒されて続けておると、たまに読む文学作品の持つ力に圧倒される。 ただ、作品名とあらすじから、どうひっくり返ってもハッピーな展開にはならんだろなぁ、と予想しながら読むことになる。だから、読み始めるのに力が要るですね。暗いの好かんの。最後に希望があると見るか絶望と見るかは読み手次第じゃなかろか。 戦時下のいわゆる非行少年の主観で書かれている割には、自分の内面をやたら正確に掘り下げて描写するし、情景を巧みに表現するし、言葉遣いは難しいし、という齟齬は無視。
うみぶどう@umibudou2024年2月18日読み終わったかつて読んだ集団疎開する感化院の少年たちの話。 日本が舞台だがどこか寓話的というか現実感のなさのようなものがありそれが却って作品の普遍的な強さに繋がっていると感じた。 たっぷりとした抒情性と粘着質で鈍く光るような文体が素晴らしくその世界の中に引き込まれた。












