
いんとん
@Going-kyo
スマホ入力苦手 パソコンで使いたい
- 2025年5月26日
- 2025年5月24日二十三の戦争短編集 (文春文庫)古山高麗雄読み終わった本が厚くて見開きの真ん中が読みづらいす。という物理的不満はさておき。 銃弾の下を掻い潜って銃剣で突撃...的な戦争シーンは無いけれど、南方への派兵を含む戦争体験をもとにした私小説と随筆集。随筆は同じ話が繰り返されるのでちょっとダレる。 反射のように戦争ダメ絶対だとか、先の大戦で我が国に全然非は無いとか、そういった第三者的な単純な割り切りで片付く問題ではない。と淡々と語られている気がする。 戦地で戦争を経験した人と、そうでない人には決定的に違いが生まれるだろうなと思う。 祖父母は従軍経験者だが、こちらが話を聞きたいと思えるくらいに成熟する頃には鬼籍に入ってしまっていた。惜しいことをした。そういう意味では、こういった作品が残されているのは貴重だ。
- 2025年5月20日
- 2025年5月17日ウンコノミクス山口亮子気になる
- 2025年5月8日
- 2025年5月7日クマ外傷中永士師明気になる
- 2025年5月6日猫語の教科書ポール・ギャリコ,灰島かり読み終わった著者近影が秀逸 我が家のネコに読んで学習していただきたい。原題であるthe silent miaowなんてしたことない。ニャーも言わないし。 それでも我が家を乗っ取られているのは、なぜ。
- 2025年5月4日くっすん大黒町田康読み終わった大人のラノベ。剣と魔法は出ないけど、酒と退廃は出てくる。主人公は意外と真面目に考えて行動してるし、仲間と冒険の旅に出るしね。 愉快。 解説も大風呂敷。まさかこれが梶井基次郎の檸檬で、かつ現代文明に立ち向かう作品だとは。読んでいても気付かなかったよ!
- 2025年4月30日猫語のノートポール・ギャリコ,西川治読み終わった読みたかったのは、猫語の教科書の方だった。まあいっか。 猫になりきって書かれた詩がいっぱい。詩は基本的に不得手であるので、一気に読むとちと食傷気味。でも時間をかけて味わう気にもなれない。 多様な猫視点で書かれているので、面白いものもいくつかあった。詩集ってそういう感じでいいんかな。 原語で韻を理解して読めたらなあ、といつも思う。思うだけで努力しないので、あきまへんな。 写真はかわいい。それだけで十分か。
- 2025年4月30日芽むしり仔撃ち大江健三郎読み終わったネット上に溢れる消耗品的な文章に日々晒されて続けておると、たまに読む文学作品の持つ力に圧倒される。 ただ、作品名とあらすじから、どうひっくり返ってもハッピーな展開にはならんだろなぁ、と予想しながら読むことになる。だから、読み始めるのに力が要るですね。暗いの好かんの。最後に希望があると見るか絶望と見るかは読み手次第じゃなかろか。 戦時下のいわゆる非行少年の主観で書かれている割には、自分の内面をやたら正確に掘り下げて描写するし、情景を巧みに表現するし、言葉遣いは難しいし、という齟齬は無視。
- 2025年4月25日お呼びだ、ジーヴスペラム・グレンヴィル・ウッドハウス,森村たまき読み終わったシリーズ唯一の、三人称視点での文体。かつ、ジーヴスのお仕え先がバーティでない。 色々原因はあろうが、とにかく、タイトル話は微妙にジーヴスっぽくない。「私はレジナルドの双子の兄のレオナルドでございます。」とか言われても納得しそう。 やはりバーティがいないとね。バーティのいる短編でお口直しという感じでした。 相変わらずの愛憎ドタバタと大団円で、そこはシリーズを通して変わらない。クスッと笑ってスカッとする。ああ、ウッドハウスみたいな教養たっぷりユーモア抜群な文章を書けたり話せたりできたらなあ。 そんなことできてたら、サーの称号ゲットだぜ、かな。要らんけど。
- 2025年4月8日もしかして ひょっとして大崎梢読み終わったサクッと読める、おおむね日常の短編ミステリー集。読後もほんわりのどかな気分になれる。春の読書に良いですな。 「体育館フォーメーション」はちょっとアニメっぽい雰囲気で面白かった。 書き下ろしの一編だけ死人が出て、最後ももやもやが残る。すぐ答えを欲しがる現代人ですんません。でも、その後どうなるんよー。
- 2025年4月6日読み終わったイソギンチャクが、エビ天ぷらだ! と思えるのは、ごく限られたタイミングだけらしい。 延々、一部のイソギンチャクの分類のお話。をベースに、安定した身分の研究者になるための王道を爆進する経緯が描かれる。王道だけど、超難関の狭き門。 超絶お勉強ができて、行動力が抜群で、体力根気が頭抜けていて、人脈を豊かにできて、運を掴めて、そんな人なら王道ルートで研究者になれるみたい。こんな傑物、滅多にいないから傑物なんだよ。ポスドク難民が多量に生まれるのも道理だわい。 イソギンチャクの何たるかは、この本ではパンピー(死語)にはあんまりわかりまへんでした。分類学は自分には無理だわー、というのは分かった。 水族館には行きたくなる。深海生物とか、じっと見てこよう。
- 2025年4月3日うそコンシェルジュ津村記久子読み終わったのっけからkakiage-sobaにやられた。このアプリ欲しい。我がアバターは、すぐ死んじゃいそうだが。 長短色々短編集で、どれも良いけれど、私のお気に入りは「食事の文脈」かな。マジメに一生懸命お間抜けなことをしているのが、むふふと思わせてくれる。私も主人公の真似してみようかしらん。 津村記久子さんの書く、無さそうで有りそうなそこはかとない妄想混じりの日常って、好きだなあ。
- 2025年4月1日ニート絲山秋子読み終わった前に読んだ気がする...のだが忘れておる。最後の短編だけは覚えていた。うんちまみれ。ばっちくてクッサくて印象には強く残る。解説も読んだ記憶があるから、前は文庫版で読んだのかな。 文学としての価値や表現とか高尚なことは分からんので横に置いて。 表題作含め、共感のしどころは無い。ダメ男性にはイラっとするし、付き合う女性には呆れる。ただ、人間ってこういう欲得ずくで割り切れない部分があるよねー、というのは分からんでもない。いや、さっぱり分からん登場人物もいるけど。 面白くても、こういうのばかり読み続けてると、何だか自分の心も饐えてくる。 次に読むのはカラッとしたのにしよう〜
- 2025年3月30日カラス学のすすめ杉田昭栄読み終わった解剖学的な見地の話題が多かった。ので、図がもっと多いと良かった。 でも、視細胞の油球とか知らんかったし、嗅球ちっさ!脳の皮質と層構造が無いんか!くちばし神経多いな!赤筋無いんだ(トビはある)!など驚きの連続であった。カラス、鳥類オモロイね。進化の方略って色々だなー。 そして、そっから認知・知覚実験に話が結びつくから、ふーんなるほど感がある。 主な対象が身近なハシボソとハシブトなのも良い。カレドニアガラスはカシコイ、とか言われても知らんし。 こないだカラスが庭先に座って、道行くものどもを眺めてた。何か考えていそうで、ボケーっとしてただけかも、というカラスのヒトくさいところが好きだ。
- 2025年3月20日阿房列車内田百間読み終わった熱燗を飲みたくなる。で、飲んだ。 昔の列車のことはよく分からんが、乗務員に酒を買って来させたり、駅員に宿を手配させて宿まで案内させたり、駅長と一緒に宴会したり、国鉄って何やってたんだろ。
読み込み中...