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いんとん
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@Going-kyo
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  • 2025年8月26日
    戦争童話集
    戦争童話集
    『火垂るの墓』の作者による終戦前後を舞台にした短編童話集。 悲劇しかない。のは当然だが、童話なので童話らしいファンタジー要素も多分に含まれる。それがちょっと鼻についた。本来ならそれも含めてじーんと沁み入るところかもしれないが。 私は童話が好きじゃないんだろうな。戦時ものなら大岡昇平とかの方が良いかなあ。
  • 2025年8月21日
    死刑について私たちが知っておくべきこと
    死刑制度について考えるための入門書。多角的に書かれていて、分かりやすく参考になる。どちらかといえば反対派寄りな書きぶりだが、賛成派でも勉強になる内容だろう。 アメリカではものすごく議論されていて、制度も充実していて、そういう点は流石だなと思う。 あとがきで、こういう賛否両論ある問題について発言すると公私共に厄介なことになるから出版を悩んだという事が書かれていたが、死刑の有無以上に嫌な世の有り様である。 法学部の知り合いが、死刑賛成派の教授の授業で、費用的な面から廃止は難しいと聞いたらしいが、金に関する話は出てこなかった。まあ、無期で養う予算が無いからぶっ殺します、というのも乱暴な理屈かもしれないが。
  • 2025年8月17日
    今日もテレビは私の噂話ばかりだし、空には不気味な赤い星が浮かんでる 〜統合失調症の私から世界はこう見えた〜
    柔らかい水彩画タッチで統合失調症の当事者が綴る記録。病状の説明は浅いので、ある程度聞き覚えがあれば、まあそんなもんだよねというもの。ただ、当事者がどう感じているのかに触れられる点で貴重な本だろう。 病状が安定してからの生活、特に働く難しさについて綴られているのは興味深い。 こういう本を読むと、親なり配偶者なり、家族や親しい人がいないと病との闘いは非常に厳しいだろうなと思う。
  • 2025年8月10日
    アイネクライネナハトムジーク
    あとがきにあるように、作者には珍しくバイオレンスな展開が無い。けれども、短編のピースが後からぱちぱち嵌まっていくのは快い。 ただ、固有名詞付きの登場人物が多い。名前を覚えるのが苦手なので、思い出して追っかけるためには前のページで探さねばならず、読むペースがちと乱れました。私の頭のポンコツさを何とかしたい...
  • 2025年8月1日
    人質の朗読会
    人質の朗読会
    ごく普通の人の日常にほんの少し非日常を混ぜた景色が淡々と語られる、小川洋子さんの世界が素敵。短編ひとつずつを単品でも当然良いのだが、その全てが書かれることになった舞台設定が上手いスパイス。 でも、ハキリアリの話を読んでいる間ずっと、ピタゴラスイッチのハキリアリの歌が頭の中で鳴りっぱなしだった...雰囲気ぶち壊し、ハハハ。
  • 2025年7月30日
    ことわざ事典 1
    ことわざ事典 1
    出先の書棚にあったので再読。子どもの頃読んだなー。 ことわざ自体はこれのおかげか、全部身についているが、マンガの内容はまちまちにしか覚えてない。何でこれが記憶に残ってんのかなー、と思うと面白い。 今見ると、主人公の家庭がめちゃくちゃ昭和中期スタイル。作者さんが割と早逝されていることに初めて気づいた。はあー
  • 2025年7月30日
    想像ラジオ
    想像ラジオ
    震災から時間をおかずに読んだらまた感想が違ったかもしれない。もちろん、本作の根底には災害に限らない死生観があるとは思うが。 サクッと読めるが、振り返って考えると深いものを感じる。ただ、私の人生には大切な人間がいないからピンと来なかった部分はある。
  • 2025年7月23日
    物語のある中世ヨーロッパ解剖図鑑
    物語のある中世ヨーロッパ解剖図鑑
    中世というのが5世紀から15世紀頃を指すという事自体知らなかった。長いなあ。 その幅広い時代の宗教や建築、生活諸々について豊富なイラストで説明されている。眺めているだけでも面白い。 信仰の影響力が凄まじい。でも、安定の腐敗っぷり。神を信じるのはともかく、歴史上いろんな宗派や団体が生まれては毎度毎度富と権力の亡者に成り果てる教会を信じるのはなぜ?と不思議。
  • 2025年7月17日
    ほんとうの会議 ネガティブ・ケイパビリティ実践法
    答えを出さない言いっぱなし会議の効能が語られる。 良いのかもしれないが、難しいんではなかろうか。私を含め、頭空っぽな人間は何したら良いの?どこ行けば良いの?という指示待ちだから、何でも良いから結論を出してそれを目標にしないと動けない。そんな長時間長期間話し合いなんてやってらんない。 余談。オープン・ダイアログは素晴らしいかもしれないが、24時間拘束される医療チーム担当者のメンタルの方が心配だなあ。
  • 2025年7月14日
    争いばかりの人間たちへ
    ゴリラの生態や社会の様相を通じて、人間社会のあれこれを考えている。 あちこちに寄稿された物が一冊になっているので、話の重複があり、話題ごとの文の難易の差が大きい。が、基本的には読みやすい。 ゴリラについて知識を得るだけなら同著者の他の専門書の方が詳しいだろう。本書では、ヒトやそのご先祖との比較考察が多くて面白かった。 ゴリラのオスの子育て、良いね。涼しくなったらゴリラ見に動物園行こうかなー
  • 2025年7月12日
    ウンコノミクス
    ちょっと踏み込みが浅いと感じる部分もあったが、広範囲にこの国の現状を論じていて面白かった。岸田さんも意味のある事してたんだね。 こういう話を義務教育で学ばせるべきなんだろうな。知り合いの女子高生が、ウンコで野菜作るなんて気持ち悪いと言っていた。無知は無関心と偏見のもと。
  • 2025年7月3日
    彼女は頭が悪いから
    彼女は頭が悪いから
    主題と登場人物に対する嫌悪感が強く、熟読できなんだ。 斜め読みしただけだが、筋書きはあらすじのとおり。登場人物も予想に違わぬキャラ。親ガチャとお勉強能力ガチャに当たったエリートってそういう生き物だろうなって感じだ。 これは読めない。汚いものを目にするのは現実だけで十分だ。
  • 2025年7月1日
    アウシュヴィッツ脱出
    アウシュヴィッツ脱出
    ヴァルター(ルディ) に光を当てて本書を執筆した作者に感謝したい。 アウシュヴィッツ解放から80年。知られていない立役者が沢山いたのだと思う。亡くなっているだろうことが惜しまれる。 収容所での生活から脱出までの経緯は当然興味深いが、脱出後に事実を明らかにしたにも関わらず世界の反応が歯痒いほどに鈍いことにも驚く。 ヴァルター以外の登場人物もすごく気になる。脱出指南役のヴォルコフ、数奇な脱出を果たしたジークフリート・リーデール、脱出後またアウシュヴィッツに戻されたが生還したモルドヴィチ。 ルディとヴェツラーの書いた本も読んでみたい。
  • 2025年6月21日
    色々な色
    色々な色
    美しい色図鑑。 色の種類はさほど豊富ではないが、たまに見ると良いなあと思う。
  • 2025年6月20日
    トイレの穴 (福武文庫 な 701)
    著名な文筆家による、トイレや排泄に関する記述のアンソロジー。30年ほど前に編集されたものなので、温水洗浄便座などあろうはずもない、厠的な便所への憧憬が多い。洋式水洗便所に慣れきってそれを当然のものとして享受している我が身には、遠いけれども新しい発見がある。 あと、くだらない失敗談もあれこれあって、笑える。 排泄系下ネタは鉄板ですね。
  • 2025年6月12日
    W32 日本のグルメ図鑑 47都道府県の名物料理を旅の雑学とともに解説
    都道府県ごとに名物や伝統料理が紹介されている。 地方は独自の色があって面白い。地理的に近い地域同士似るのは当然だが、離れた場所にも類似のものがあって興味深い。 首都圏は汎化されたモノばかりでまことにツマラナイですね。
  • 2025年6月5日
    退屈知らずマル禁トイレ人間学 (青春BEST文庫 312)
    平成初期の出版物だが、イラストといい文体といい内容といい、昭和テイストがむんむん。 当時最新のトイレ事情ももう過去の遺物ではあるが、今の快適トイレ生活に到るための先人の努力が感じられる。
  • 2025年5月24日
    二十三の戦争短編集 (文春文庫)
    本が厚くて見開きの真ん中が読みづらいす。という物理的不満はさておき。 銃弾の下を掻い潜って銃剣で突撃...的な戦争シーンは無いけれど、南方への派兵を含む戦争体験をもとにした私小説と随筆集。随筆は同じ話が繰り返されるのでちょっとダレる。 反射のように戦争ダメ絶対だとか、先の大戦で我が国に全然非は無いとか、そういった第三者的な単純な割り切りで片付く問題ではない。と淡々と語られている気がする。 戦地で戦争を経験した人と、そうでない人には決定的に違いが生まれるだろうなと思う。 祖父母は従軍経験者だが、こちらが話を聞きたいと思えるくらいに成熟する頃には鬼籍に入ってしまっていた。惜しいことをした。そういう意味では、こういった作品が残されているのは貴重だ。
  • 2025年5月20日
    山小屋あひるのぴーちゃんの話: ヨコ
    作者の友達の友達氏(ややこしいな)の作品を先に読んで、こちらも拝読。 あひる良いなあ。私も仲間に入りたい...わわわ。 カワイイだけでなく、あひる飼いの現実的な小ネタもあって、世界が広がる。
  • 2025年5月8日
    田舎暮らしに殺されない法 (朝日文庫)
    60で定年を迎えた元会社員の男性が妻と田舎に移住だなんて百万年早いぜ、という書。 個人の経験と思い込みに基づく偏見と固定観念が強烈。全部がそうだというわけでは無いし、へえと思うところもあるが、「専門家たちも揃って認める」とか、外国人犯罪のくだりとか、信に足る根拠が有るとは思えない部分がちらほら。途中で読むのが嫌になった。 田舎への移住組であっても、住民であっても、この作者の近所に住みたくは無い。迂闊に訪問したら槍で殺されそう。 作者にボロクソ指摘され図星でムカついたわけではない。私は作者が想定したターゲット層から外れすぎているので。
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