
本屋lighthouse
@books-lighthouse
2025年4月26日

スロー・ルッキング
シャリー・ティシュマン,
北垣憲仁,
新藤浩伸
読んでる
まだ読んでる
スロー・ルッキングにまつわるプロジェクトに参加している子どもの文章が凄すぎて震えた。
柔らかな風がすっと通り抜け、私の肌を癒してくれる。通りには誰もいないし、車もない。木々のぎゅっと詰まった葉が風に吹かれて揺れている。海は波立ち、音を立てて私の足元まで打ち寄せる。そよ風が砂をなでると、砂は冷えやがて固い大地となっていく。水は冷たく、氷の破片が顔にあたるかのようだ。外に上がると、水は冷たく、冷たい風が私を包み、体が震える。(一四歳、アメリカ、マサチューセッツ州セーラム)(p.59)
それにしてもこの本、どうして4200円+税という高額本にしてしまったのか。出版社的には高度な学術本の認識でいたのだろうけど、ぜんぜん違う。3000円以下にしてもっと手軽に読めるようにしたほうがよかった。ほんとうにもったいない。読みたいけど手が出ねえよばかやろう、と思った人は気兼ねなく図書館にリクエストしたり、貸し借りして読んでほしい。









