
いしかわゆき
@milkprincess17
2025年4月25日

対岸の家事
朱野帰子
小説
“みんなと同じ暮らしをすれば、もっと安心できるのではないか、と思ってしまうのだ。"
専業主婦が絶滅危惧種になるというファンタジーのような来る現実のような話。地方はともかく、実際に東京では始まっている。時代によって価値観なんてコロコロ変わるので、後ろ指差されていたワーママがスタンダードになるのも当たり前の流れ。一方でこの本の主人公は専業主婦である。家のことをすべて任される専業主婦は、ふわふわと生きているようでなくてはならない存在でもある。ワーママと専業主婦、そしてパパ友も。みんなが共存し助け合う世界になっていく(じゃないと生き延びられない)ことを示唆する1冊。皮肉を言うんじゃなくて認め合わないと。



