対岸の家事

42件の記録
- あこ@jt-aw05246-8882025年8月3日読み終わった正しい暮らしなんてどこにもないのに。 ただそこに誰かがやらなければならない炊事や掃除や洗濯があるだけなのに。 「とりあえず、お腹は空いてませんか?」 大事なのは生きることだ。元気になることだ。それ以外は後回しでいい。手を抜いてもいい。それが主婦の仕事の優先順位だ。 「お昼ご飯、まだ食べてないなら、今から作りましょうか」 「うちにカレーがあります」 (P383)
- はな@hana-hitsuji052025年7月22日読み終わったKindle Unlimited読むのを止められなかった。眠い。 うわー…読んでよかった。 平気なフリして誰にも言わずに頭痛を抱えて働いてたら『ひょっとして頭が痛いんじゃないの?』と誰かに声をかけられたような読後感。 登場人物一人一人と同じことを考えたことがある。一度や二度じゃない。 それが関係ないバラバラの人生のようでいて、時間を超えて違うタイミングで別の誰かを助けに行く瞬間に救いを感じてちょっと心が震えた。私まで救われた気がしたの、なんなんだよー。 自分の傷となった思い出には誰かの孤独が隠れている気がした。 どうして?と、許せなかった一言や記憶は、もしかしたら相手の痛みや助けの及ばない苦しい何かが引き金だったのかもしれないと思えた。 『海に降る雨は、レーダーに映らない』 私だけが見ていたものを誰にも話さなかったら、それは存在していなかったことになるのかなって考えることが結構ある。 私だけが気づいたものを小さなこと、大したことじゃないって方に仕分けして沈黙したなら、このことは無かったことになるのかな。 そういう分岐点が日常の中で沢山ある。 泣くなら誰にも見られたくないくせに、自分が泣いたことを誰も知らないのは悲しいと思う。 家事や育児が女なら本能で出来ることだとするなら、なんでこんなに時々むしょうに苦しいのか説明がつかないよな。 でもそういうギシギシの心をゆっくりあっためながらほぐしてもらった感じがした。 この本書いてくれた人にお礼を言いたい。 こういう人たち、こういう気持ちを書いてくれて本当にありがとう。 あー読んで良かった。紙の本で買おう。
- はな@hana-hitsuji052025年7月20日読んでるKindle Unlimited仕事で黙々と同じ作業を繰り返し行うことにあんまり苦痛を感じたことがない。 単調さの苦手な人からそういう仕事を振られるとラッキーくらい思う。 それなのに家事は時々叫びたくなるのは何故。 ひとが作ってくれたものが本当に美味しく感じる礼子の気持ちわかる。 誰かが自分のことに気づいて、大切に扱ってくれたような気持ちになる。 自分の過去の記憶もあちこち引き出されながら読んでる。
- はな@hana-hitsuji052025年7月18日読み始めたちょっと開いたKindle Unlimited図書館の予約順番が来る前にKindle unlimitedで見つけてしまった! まだ最初の方だけど、当たり前過ぎて透明な、でもそこに確かに存在する物事のことを考えながら読み始めた。文章読みやすい。 キッチンでキャベツの千切りしながら仕事のことや洗濯の終わる時間、ご飯の炊ける時間を並行して考えていて、不意に『私、何やってんだろう』と一時停止した日のことを思い出した。 ギリギリの選択で最優先を選んだら目の前にある道は1つで、残りは全部選べないんだよな〜。当たり前なんだろうけど、やむなく選んだ道と迷って選べなかった道があるよな〜。
- まる@yomuzo2025年5月10日読み終わったタイトル通り、いろんな形の家族が悩んで踏ん張って生活していく物語。依存しすぎない絶妙な関係性のご近所さん、今の時代は難しい。でも他人への些細な気づきと優しさは、誰の心にも残っていると思いたいな。
- てるなつ@terunatsu2025年5月6日読み終わったいい話だよと産休に入る会社の先輩に聞いて、朝9時半にKindleで購入。お昼を食べる時間以外没頭して一気読み。 ✍️ ・世の中にちらばっている、専業主婦を見下す言葉や感情が丁寧に拾われている ・どんな立派な大人も、子どもの頃の家庭環境やトラウマがずっと影響するのだと改めて思った。ヒルビリーエレジーと同じテーマ ・周りに助けを求められること、弱みを吐けること、誰かを頼ることだけは子どもに学ばせたいと感じた ・世の中のバグは、ゲームと一緒で運営側に報告してなおしていかないと というセリフが良かった
- ゆぴ。小説しか勝たん@milkprincess172025年4月25日小説“みんなと同じ暮らしをすれば、もっと安心できるのではないか、と思ってしまうのだ。" 専業主婦が絶滅危惧種になるというファンタジーのような来る現実のような話。地方はともかく、実際に東京では始まっている。時代によって価値観なんてコロコロ変わるので、後ろ指差されていたワーママがスタンダードになるのも当たり前の流れ。一方でこの本の主人公は専業主婦である。家のことをすべて任される専業主婦は、ふわふわと生きているようでなくてはならない存在でもある。ワーママと専業主婦、そしてパパ友も。みんなが共存し助け合う世界になっていく(じゃないと生き延びられない)ことを示唆する1冊。皮肉を言うんじゃなくて認め合わないと。
- 七瀬@nana-book2025年4月18日読み終わったドラマきっかけで読み始めて、気づいたら一気読みしてた。主婦なんてという偏見的価値観をもしかしたら自分も持っていたかもしれないと考えを改めさせられたし、意外と世の中には自分を助けてくれる人がいるんだな、と少し心が温かくなった。
- りょこ@k_ar02022025年4月12日読み終わった後半、怒涛の展開で一気に読んでしまった。面白かったあ。 親から受けたことへの悲しみや怒りが子の行動に影響を与えることをつくづく考えてしまった。 自分はどうだろうかと考えた時、外で働いていた母が忙しくてイライラしているのが嫌だったから、そうならない仕事にしようと思ったし、でも働く母が好きだったから正社員を辞めた時すでに結婚していたけど専業主婦になろうとは思わなかった。自分が幼い頃に見た親の姿が、いつのまにか価値観に影響して、選択肢を狭めているのではないかと思ってしまう。 今、親になろうと不妊治療をしているけど、私の言動や私の中にあるバイアスが子供に再生産されてしまうのかなと思うと怖い。 家事労働の価値、助けを求めて仲間を見つけること、苦しさを理解してもらえないと理不尽な怒りを持たないようにすることなどなど色々考えた。ドラマがどうなっていくのか楽しみだ〜
- りょこ@k_ar02022025年4月11日読んでる第4話みたいな話を読んでると登場人物の代わりに「うるせー!!」って叫んで飛び出したくなる。しかし、詩穂も晶子さんもそんなことはしない。代わりに吹っ切れてアイデアマンになる晶子さんがかっこよかった。
- りょこ@k_ar02022025年4月9日読んでるドラマを見てから原作を読むと、どこがドラマオリジナルか分かって、脚本の優れているポイントが分かるのが楽しい…!第1話は視点のスイッチと礼子が絶望するまでのエピソードが良かったし、篤正くんの行動への伏線も良かった。心理描写も拾えるところはきっちり拾って描写してて、いい脚本だ。
- つるりえ@cocoro2025年3月4日かつて読んだ大好きな本古書みち子私が、あまりにもめまぐるしくてただただ駆け抜けてきた子育て期。見てみぬふりじゃないけれど、気づきながらもどうにもしてこられなかった部分を、やさしくなぐさめてもらえたような作品でした。主役は専業主婦かもしれないが、あらゆる立場の人に向けているところに作者の優しさを感じて泣く。