
きよ
@kiyomune
2025年4月26日

水中の哲学者たち
永井玲衣
読み終わった
まるで桃を傷ませないように触って、ゆっくり皮を剥くように、社会に触れる人だ。
何かに正面衝突して、砕けたとしても、また形を取り戻すまでの痺れのようなものに負けないという点で、とても強い。
哲学者と呼ばれる人たちは、玉ねぎをわしわし剥くように真相を探ったり、切れ味のいいナイフで果物をストスト切り分けたりするイメージだったが、これもまた乱暴な理解だったのだろう。
しかし、東進の講師紹介で、揺るがない自信をまとって話をしているように見える人と、この本を買いている人は、同じ人物なのかしらんと、いまだに違和感が残る。別人みたい。
メモ
哲学は普遍を目指すものだが、それぞれが背負う経験や苦痛や偏愛をあっけなく捨象するものでもない
相手を尊重したいのに、相手を傷つけようとする
献身の近眼
世界問題集かよ

