
fuyunowaqs
@paajiiym
2025年4月27日

ラヴクラフト全集(1)
ハワード・フィリップス・ラヴクラフト,
大西尹明
読んでる
引き続き『壁のなかの鼠』と『死体安置所にて』を読んだ。
情景描写が優れている点はさておき、2作目は最初の『インスマウスの影』と似た印象で、続けて収録された意図がよくわからなかった。怪異や恐怖にさらされる人物が、現場での行動と判断によって巻き込まれるのではなく、じつは家柄や血統を理由に絡め取られていた、という筋書きは、種明かしされた瞬間に完全な"他人事"になってしまう。個人的には、2作ともスリルを感じづらい物語だった。
3作目はコンパクトかつ単純で、好みの雰囲気だった。


