
しおり
@Kaffee5888
2025年4月26日

カフネ
阿部暁子
読み終わった
「あなたの人生も、あなたの命も、あなただけのもので、あなただけが使い道を決められる。たとえ誰が何を言おうとあなたが思うようにしていい」
食べることは生きること、どんなにしんどくてもごはんを食べることで人は生きられる。そういう話に最近よく出会う。これは結構好きな考え方だ。
ただ、自分はあまりごはんをしっかり食べる方ではない。朝ごはんはたまに抜くし、昼と夜は一緒にしちゃう時もあるし。人生の使い方は自分自身で決められる。けれど、途中で病気をしたり、自分のせいで体調を崩すということで人生の使い方の選択肢を狭めるのはかなり勿体無い。この世の中を生き抜くためにはちゃんとごはんを食べて、健康に生きなくちゃだめだ、と。
作品としてはかなり美味しそうなものがあって色とりどりでとても読んでいて楽しいものだったが、本をよく読む人にとれば少し物足りなさを感じるかもしれない。というのも、伏線のようなものはあり、しっかり回収はされるのだがちょっと弱い、気がする。まぁ、ミステリーとは違うので仕方ないものはあるとは思う。ので、この作品はちょっと元気のない時に、ごはんを食べる力がわかない時に、そういう時、そういう人に届いて欲しいな、と思う。









