
eye
@ulala_
2025年4月27日

すみれの花の砂糖づけ
江國香織
読み終わった
@ 自宅
暮しの手帖web版で、カヒミカリィの連載が始まった。
その連載の中で、春には庭に咲いたすみれを摘んで砂糖漬けを作っているという記述があって、わたしの大好きなカヒミちゃんはいつまで経ってもぶれない!と嬉しく思ったのです。
あまりにも可愛くて衝撃だったので、私も作りたくなったのだけど、ウチはそもそもすみれが咲いてない。でも、すみれの花の砂糖漬けの気分が味わいたい!と調べていたらこの本を見つけたので読むことにしました。
私が望んでいたものとはちょっと違ったけど、これはこれで読んで良かったです。ニヒルで自己中で恋愛しかなくて感情が空っぽで、人生を諦めてて、どこか他の場所に行きたいのに何もできなくて…といった女の子の詩集。官能的な雰囲気が漂っていて、きっと20年前ならわたしは拒絶していただろうけど、今読むとなかなか良いなあ、などと思いました。江國香織の本、今なら読めるかも。試してみようかな。
あと、1編目の「だれのものでもなかったあたし」
> すみれの花の砂糖漬けをたべると
> 私はたちまち少女になる
> だれのものでもなかったあたし
この詩と、カヒミちゃんが砂糖漬けを作る行為がリンクしてる感じがあって良かったです。
