小野寺てる "ぬいぐるみとしゃべる人はやさ..." 2025年2月25日

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい
男らしい、女らしい、属性に分けること、消費すること、されること。 それを何より嫌だと思っていながら、外れるのが怖くて、自分が嫌なものになってしまうこと。 そんな自分が嫌で怖くて仕方がないこと。 打たれ弱いことじゃなくて、打たれ弱いひとを打つ方が悪いに決まってるけれど、世の中はふつうにひどいことが起こるから、打たれ弱くならないように生きる白城の言い分もわからなくはないなと思ってしまった。 一方で、「会社員としてやっていく人並みの強さが持てない」鱈山さんがまるで自分のようだと思った。 世の中の流れに合わせて打たれ弱さを克服することも、打たれ弱さに抗い戦うこともできない私は、せめて打つ人のいない場所、"ぬいサー"のような落ち着く楽園にいられるようにするのが幸せかもしれないと思った。
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