ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい

21件の記録
- kni@hcaebehtel2025年3月18日読み終わった今ちょうど自分にも、SNSをながれるニュースにもくるしくて、そういえば借りていた本があった、とインターネットから離れて活字の本に助けを求めて読み始めて そうしたら、いまいちばんほしい言葉と寄り添ってくれるひとが存在している本で、本当に今、読めてよかった。自分のお守りの本にしたいし、好きなひとたちに贈りたい。同じように苦しんでいるひとたちの心が、この本で、ぬいぐるみに顔をうずめたときのように、やわく、安心で包まれますように。いっしょに居てくれる、ぬいぐるみみたいにたずさえつづけて、いつかこんな描写なんてもうないよって、古臭いよって、笑える日がきますように。
- 猫@mao10122025年3月5日かつて読んだ恋愛が人並みにできないということから生まれる疎外感、違和感、コンプレックスについてが綴られていてまさに今の私が思考していることそのもので、自分の心を具現化されたような気持ちになった。 ぬいぐるみとはなすサークル。人に話すことでその人を傷つけてしまいかねないから、ぬいぐるみに向かって話す。なんて優しいサークルなんだろうと思う。 繊細すぎるが故に、人に気を遣いすぎて、生きにくい。男で生まれてしまったが故に「男だからデカくて怖い」という事実に苦しみ、その上他者を思って更に苦しむ。なんて終わりの見えない苦しみなんだろうか。 「ひとのことを"男"とか"女"じゃなくて、ただそのひととして見て欲しい」 私もそうであって欲しい、と思う。なるべく男と女という括りや、隔たりを無くして、平らにしてほしい。男と女ということから生まれる性的な思考や、搾取され消費されるということへの嫌悪感。それが無ければどれだけ生きやすいのだろうと思う。 そういった人々が救われる世の中になって欲しいな、と思う。 読んでいるうちに自分自身の苦しみと重なって同調してしまい、頭がごちゃごちゃになりそうだった。 「こわがって、嫌ううちに、身の回りの本当よりも男のひとを悪にしてしまっている?」 「『男』とか『女』で分けないでよ…と思ってる僕がかえって男性をディスって余計に区別してるんじゃ、と思うことがある」 私自身も、今の自分の思考に対してそう思うことがある。過剰に反応しすぎて、かえって自分が相手のことを差別してるのではないか。そう考えてしまうことに対しても嫌悪感が生まれてきて、尚更、性別なんてなくても良いのに。と思ってしまう。
- 小野寺てる@applediaryno12025年2月25日読み終わった男らしい、女らしい、属性に分けること、消費すること、されること。 それを何より嫌だと思っていながら、外れるのが怖くて、自分が嫌なものになってしまうこと。 そんな自分が嫌で怖くて仕方がないこと。 打たれ弱いことじゃなくて、打たれ弱いひとを打つ方が悪いに決まってるけれど、世の中はふつうにひどいことが起こるから、打たれ弱くならないように生きる白城の言い分もわからなくはないなと思ってしまった。 一方で、「会社員としてやっていく人並みの強さが持てない」鱈山さんがまるで自分のようだと思った。 世の中の流れに合わせて打たれ弱さを克服することも、打たれ弱さに抗い戦うこともできない私は、せめて打つ人のいない場所、"ぬいサー"のような落ち着く楽園にいられるようにするのが幸せかもしれないと思った。
- はぐらうり@hagurauri-books2023年11月12日読み終わったずっと気になっていた。主人公がしんどくて読んでいるこっちもずっとしんどい。この方の文章はぜんぶ読みたい。「死なないから、消えながら生きていたい。」あぁ、と思った。七森の居場所は、あるようなないような。