
碧
@Hellebore_496
2025年4月27日

キッチン
吉本ばなな
読み終わった
長年共にいて、存在していることすらも忘れてしまった孤独と痛みを掬ってくれた。読んでいると時折ひりっと痛むのだけど、傷められているのではなく私が持つ痛みと呼応しているのだとわかる。
心の置き場所というか、帰る場所というか。これからも私はこの物語に包まれに帰ってくるのだろうと思う。感じ方にも変化があるのか。あってほしい一方で同じところで揺蕩っていたい気もする。
あとがきを読んで、この本との出会いに必然性を感じた。



