
喬林
@unnatural_67
2025年4月27日

インシテミル (文春文庫)
米澤穂信
読み終わった
12〜3年ぶりの再読で、ほとんど展開を忘れていたので新鮮に面白かった。インシテミル=淫してみる(度を過ごしたことをしてみる)というタイトルもまたセンスがある。この本以外で「淫する」という言葉に未だ遭遇したことがない気がするし……
結局犯人が必要とした10億は何にあてがわれたのか(この10億がないと何人もの人が死ぬってどういう状況?)、モニターを雇って得られた結果を何に使うのか、みたいな設定の空白が少々気になったが、自分も二次創作する時に「何らかの理由(※ご想像にお任せします)によってこの状況が発生しています」をよくやるので、まあそういうもんか……と受け止めることにした(一緒にするなと石を投げられそう)
久々に推理小説を読んで、やっぱり自分はこの手の話が好きなんだな〜と再確認。ジャンルも媒体も全然違うけど、漫画『ぼくらの』と同じ種類の入り組み方を感じた。