犬山俊之 "南光" 2025年4月28日

南光
南光
中村加代子,
朱和之
明日の翻訳大賞に向けて応援ポスト  *** 日本植民地時代の台湾に生まれた写真家、南光が生きた時代を、彼が残した作品を下敷きに小説という形式で克明に描き出した傑作(巻末に写真12点掲載)。圧倒的なディティールの積み重ねで語られる植民地下に生きる人々の生活、苦悩が胸に刺さる。 翻訳も、細かな部分まで疎かにしない姿勢が素晴らしく、台湾の夜の濃密な空気感さえも写しとっている。 本の装丁、カバーイラスト含め、2024年最も印象に残った一冊。
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