鳥澤光 "両方になる" 2025年5月16日

鳥澤光
鳥澤光
@hikari413
2025年5月16日
両方になる
両方になる
アリ・スミス,
木原善彦
たくさんの人がすでに知っているのだろうと思いつつ「傑ッッッ! 作ッ!」と叫んで二駅分くらい走りたくなるほどのすごい小説だった。驚きと心地よさと悲しみを見つめ清潔な水で洗ってから柔らかな布でくるんだかのような優しさ。たくさんの「クイア」な物語の先にも手前にも、この小説が存在することの意味を考える。 《母が生まれたときから数えて、彼女が生きていないのは今年が初めてだ。そんなことは当たり前すぎて考えるのも馬鹿らしく、あまりに胸が痛くて考えることができない。その両方。》P4 《両方になるのに必要な柔軟性と簡素さ》P40(もうひとつの) アリ・スミスは四季四部作の『秋』が一番好き、などと書いて『両方になる』を積んでいたことを思い出したので読み始める。読み始めた。仕事をせねばならないけど読み続け、時間をおいてもう一部を読み始め、読み終わってしまった。何年かしたら逆の順番で読みたいな。
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