
ほしの
@urmybluemoon
2025年4月24日

盲目的な恋と友情
辻村深月
読み終わった
愛してるよ、愛してるから、傷ついてほしい わたしのせいで、深く。もう二度とそばにいられないとしても、忘れられない存在に。憎悪でもなんでもいいよ。忘れられたくないの、きみの記憶に強く、深く遺り続けたい。きらい、だいきらい。傷ついて、おねがい、あいしてる。殺したくなるくらい。気づいてる?突発的に込み上げては溢れだしそうで、今すぐにでも叫び出したくて、でも喪うことを想像しては呼吸のしかたさえ忘れるほど色を失う世界の、きみの必要性ってなんだろう。なにに惹かれているのだろう、分からない。わたし、きみを愛しているの?
黙々と3時間ほどであっという間に読み終えてしまった。こういう、こういうの、すきだ。自分が自分でなくなってしまうような、いままでの幸福が褪せて、彼以外の幸福の感度が機能しなくなるみたいな。読みやすかった、熱中していた。文章力、すごい。
興味を惹かれたように、気怠く息を吐いて頷いた / 「来ますよ、それは。打ち上げくらい」 のふた文がすごく印象的
こういういい回しをするひとの温度というか、すこし世間離れした雰囲気を纏う人間にどうしたって惹かれてしまうとこ、あるよな〜。わかる。わかります。


