藤間あわい "もものかんづめ" 2025年4月29日

もものかんづめ
もものかんづめ
さくらももこ
エッセイの印象と、『その後の話』『巻末お楽しみ対談』でさくらももこさんの印象がガラリと変わってそれが面白かった。物事を具に見つめる洞察力と物事への達観がありながらも、出てくるエピソードは馬鹿らしくて面白くてそのギャップが魅力的だなと思う。特に「その後の話」の「そうか、もう読みたくないか、それじゃ仕方ないな、というのが私の感想であった。私はこれからもそのような人達の読みたくない物を書く恐れはいくらでもある。遅かれ早かれ受け入れてもらえない日は来たであろう。」「その人の人生はその人にしか分からないし、その人個人の考えに他人が介入する余地はない。」の文が印象的だった。また内容を忘れたころにふらっと読み返したい、そんなエッセイだった。
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