
菜穂
@mblaq_0825
2025年4月28日

新編 銀河鉄道の夜
宮沢賢治
読んでる
本のある暮らし
積読家
輪読会
読書会すみれで開催された輪読会にて。
「マリヴロンと少女」「オツベルと象」「猫の事務所」を拝読しました。
「マリヴロンと少女」は6ページのとても短い物語なのでサラッ読んでしまいましたが、とてつもなく深い何かが隠されているように感じました。別れ(死)と向き合う心情ってこういう感じだよなぁ。
どこにも行かないって言ったのに別れは突然やってくる。でも、姿は見えなくともその人の存在は永遠に自分の中にあるのだから不安になることはないのでしょう。
分かっていても私はまだきちんと向き合えない。
何度も読み返したい物語でした。
「オツベルと象」は、前に読んだ角川文庫版「セロ弾きのゴーシュ」にも収録されていたので今回2度目の再読。
どことなく摂取される人と摂取する人の話のようにも受け取れて。お互い様なんだよなぁ。
昔ホストにハマっていた頃の自分を思い出してしまいました。
いやまあ酷いことして摂取する側が悪いのだけれど、そこまで付け上がらせてしまった摂取される側にも少し責任はある。
ちょっとこれはなかなか考えるべきテーマが詰まった物語なので、やはり何度も読み返したい。
「猫の事務所」も同じく2度目の再読。
猫を擬人化した物語なのでなんとなくユーモラスなんだけど、最後の方はかま猫があまりにも不憫で悲しくなります。かま猫の居場所も結局なくなってしまうし😿
パワハラという言葉がこの頃既にあったなら、速攻労基に駆け込む案件だよなぁ。
のんのんのんのん労基へと。
相変わらず宮沢賢治の表現やオノマトペが可愛くてニマニマしながら読んでいたのでした。



