新編 銀河鉄道の夜

59件の記録
- 菜穂@mblaq_08252025年7月9日本のある暮らし積読家輪読会にて 前回お休みしてしまったのでP239~P248まではひとり読み。 P248~P262から輪読。 自分以外の人と仲良くするカムパネルラのことを面白くないジョバンニ。 子供の頃のこの友に対する複雑な心境、大人になった私は忘れてしまっているのでなんとも説明し難い。でも心の奥に仕舞われている子供の心に触れてくるような気もする。 「双子の星」の物語が伏線になっているようなお話もでてきます。 自己犠牲という言葉だけ聞くと私は拒絶反応を起こしてしまいますが…… 宮沢賢治の描いている自己犠牲は単に自分を犠牲にして他者のためにということではないような気もします。 この辺のことは一冊読了後の感想でまた深掘りしようかしら。 遂に表題作「銀河鉄道の夜」が終わりました。 私にとって初めての「銀河鉄道の夜」。 子供の頃に読んでいたらどんな感想を持ったのか興味深いです。 表題作は読み終えましたが、新潮文庫版「銀河鉄道の夜」を一冊輪読する旅はもう少し続きます。次回からはこちらも名作「セロ弾きのゴーシュ」 再読なのですがまた感想を深めていければと。
- 👻@0u02025年7月3日読んでるずっと気になっていた「銀河鉄道の夜」、文庫本をむかーし買って、そのままにしていたのを、今さらながら読んでみている。 短編集なので、まだ「銀河鉄道の夜」まで辿り着いていないのだけれど、幻想的で優しい雰囲気のお話ばかり。言葉の使い方が好きだなあと思う。大事に読みたいな。
- 菜穂@mblaq_08252025年6月24日読んでる本のある暮らし積読家読書会すみれ輪読会輪読会にて 第10回 P230~P238 前回忽然と現れた青年と姉弟の3人。会話を聞いていると乗っていた船が沈没してしまい、気付いたら汽車の中だったのだと。 沈没した船はタイタニックがモデルの模様。 ここまでの流れで銀河鉄道の夜という物語がどこへ向かおうとしているのか、なんとなく掴めてきたような気がします。 そして今月の私は同じテーマを含んだ本ばかりを読んでいるようです。 読書ってこういう偶然が重なること結構ありますね。きっと今の私に必要なメッセージだからなのだと思います。 1時間弱輪読し、2時間ほど雑談で大盛り上がり。話題は「国宝」から様々なことへと広がり広がり。世間一般とは違う会話ができるのが読書会仲間のよいところ。 燈台看守の優しい言葉で今回は〆ます。 「なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠ののぼりもくだりもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。」
- 菜穂@mblaq_08252025年6月17日読んでる本のある暮らし積読家読書会すみれ輪読会輪読会にて 第9回 「八、鳥を捕る人」「九、ジョバンニの切符」P216~P230 ジョバンニとカムパネルラが座っていた傍へ声をかけて座ったのは鳥をつかまえる商売をしているおじさん。 ジョバンニはカムパネルラとの2人きりのところをおじさんに邪魔されて少し寂しいご様子。 このおじさん、途中で鳥を捕まえにいくのですが、捕まえている様子がなんだか幻想的で、本来なら残酷に感じそうなのだけれど残酷さは全くありません。 そして食べてみるとなんだかお菓子のように思える鳥というのもまた不思議。 おじさんは瞬間移動するし、始終不思議な雰囲気の章でした。 そして最後の章へ突入。 相変わらず不思議な世界。 お次は青年と子供2人が登場しますが、会話を聞いていると深い哀しみを抱いているご様子。 「死」というものがチラつき胸がザワザワしました。 相変わらずの宮沢賢治の独特な表現が好き。 ぽくぽく食べたり、くつくつ笑ったり。 可愛らしい表現に触れる度に胸がほこっとします。
- 菜穂@mblaq_08252025年5月28日読んでる本のある暮らし積読家読書会すみれ輪読会輪読会にて 第7回 表題作「銀河鉄道の夜」P195~P207 ケンタウル祭の夜、ジョバンニはお母さんの承諾得てウキウキで出かけます。しかし、せっかくの良い気分も意地悪なザネリのせいで台無し。 それでもジョバンニは卑屈になったりせず、お母さんを思いやる気持ちも忘れません。 ジョバンニ健気で可愛い。 素っ気ない牛乳屋にも意地悪なザネリたちにも屈しないジョバンニはどかどかするからだ(この表現お気に入り♡)を天気輪の柱の下で冷まし空を見上げて気持ちを鎮めるのでした。 そこへついについに「銀河ステーション」と云う声が聞こえてき、気付いたらジョバンニは列車の中。 前の席には大好きなカムパネルラも乗っています。 ジョバンニがはしゃぐ雰囲気や心情が伝わってきて私まで嬉しくなってニヤニヤ。 列車の窓から見える風景も素敵。 ジョバンニとカムパネルラの旅が始まりました。 相変わらず可愛らしい表現やオノマトペに心躍る思いで読み、アスパラガスの葉が気になり調べ、いつもの如く盛り上がった会でした。
- 菜穂@mblaq_08252025年5月19日読んでる本のある暮らし積読家読書会すみれ輪読会輪読会にて 「銀河鉄道の夜」P185~195 遂に表題作である「銀河鉄道の夜」に突入しました。 名作中の名作であり、お好きな方も多い物語なのですが、多分私はしっかり読むのは今回が初。 というか、宮沢賢治の作品自体教科書以外でほとんど触れない人生を送ってきました。なぜ避けていたのかは不明です。 きっと「星の王子さま」同様に難しそうで理解出来る自信がなかったからかな。 とにもかくにも、このタイミングで「銀河鉄道の夜」を読むことになったのはなにか意味があるはず。 今回は3章までを読みましたが、ジョバンニとカムパネルラの通う学校の先生の授業が素敵だなというのが始めの印象。 ジョバンニが帰らない父の代わりに、病気の母の代わりに色んなことを犠牲にして働く姿は痛ましく、仲の良かったジョバンニとカムパネルラのすれ違う様子も気になります。 今回は、”角砂糖”というキーワードから話が盛り上がり、大半が雑談になったため10ページしか進みませんでしたが、雑談もまた輪読会の楽しさの一つ。 これから物語がどのように展開していくのか楽しみです。
- 菜穂@mblaq_08252025年5月14日本のある暮らし積読家輪読会輪読会にて P159~P183「北守将軍と三人兄弟の医者」読了 ラユーというところに三人兄弟の医者がおりました。 1番上のリンパーは人間のお医者さん、2番目のリンプーは動物のお医者さん、3番目のリンポーは植物のお医者さん。 みんな名医だけれどその名を轟かせるわけもなくひっそりとそれぞれがやるべきことをやっていました。 そんなランユーにある日30年振りに ソンバーユ将軍が9万人の兵を連れ戻ってきたのですが、王様にご挨拶をしようとしたところ体が鞍と、鞍が馬と一体化してしまい降りれません。これでは王様にご挨拶ができないということで慌てて三人兄弟の医者のところへ行くのでした。 この物語は前に角川文庫版「セロ弾きのゴーシュ」の中にも収録されていたので、今回二度目の再読です。 一度拝読したときはさほど印象に残らなかったのですが、輪読してみるとほっこりする素敵なお話だということに気づきました。 まずまず嫌な人が出てきません。 ほっこりするのだけれど、そんな中に宮沢賢治は死というテーマを突然ぶっ込むのでハッとします。 最期の時を選べるのなら、私も慣れ親しんだ土地で静かに終わりを迎えたいかも。ここまで充分色んなものと闘ってきたと自らを労いながら。 宮沢賢治の作品は絵本で読みたいと思うものが多いなと思っていたら、ミキハウスが宮沢賢治作品の絵本化されたものを出していると教えていただきました。たくさんあるの!! これは少しずつ集めていこう。
- 菜穂@mblaq_08252025年4月28日読んでる本のある暮らし積読家輪読会読書会すみれで開催された輪読会にて。 「マリヴロンと少女」「オツベルと象」「猫の事務所」を拝読しました。 「マリヴロンと少女」は6ページのとても短い物語なのでサラッ読んでしまいましたが、とてつもなく深い何かが隠されているように感じました。別れ(死)と向き合う心情ってこういう感じだよなぁ。 どこにも行かないって言ったのに別れは突然やってくる。でも、姿は見えなくともその人の存在は永遠に自分の中にあるのだから不安になることはないのでしょう。 分かっていても私はまだきちんと向き合えない。 何度も読み返したい物語でした。 「オツベルと象」は、前に読んだ角川文庫版「セロ弾きのゴーシュ」にも収録されていたので今回2度目の再読。 どことなく摂取される人と摂取する人の話のようにも受け取れて。お互い様なんだよなぁ。 昔ホストにハマっていた頃の自分を思い出してしまいました。 いやまあ酷いことして摂取する側が悪いのだけれど、そこまで付け上がらせてしまった摂取される側にも少し責任はある。 ちょっとこれはなかなか考えるべきテーマが詰まった物語なので、やはり何度も読み返したい。 「猫の事務所」も同じく2度目の再読。 猫を擬人化した物語なのでなんとなくユーモラスなんだけど、最後の方はかま猫があまりにも不憫で悲しくなります。かま猫の居場所も結局なくなってしまうし😿 パワハラという言葉がこの頃既にあったなら、速攻労基に駆け込む案件だよなぁ。 のんのんのんのん労基へと。 相変わらず宮沢賢治の表現やオノマトペが可愛くてニマニマしながら読んでいたのでした。
- 菜穂@mblaq_08252025年4月10日読んでる本のある暮らし積読家輪読会本日は「銀河鉄道の夜/宮沢賢治」の輪読会at読書会すみれ に参加📖´- 第3回「ひのきとひなげし」と「シグナルとシグナレス」 ちょっぴりおしゃまなひなげしたちに歩み寄る悪魔の手。 危なっかしいひなげしたちから塩対応されながら見守るひのき。 どことなく高校生たちの会話をきいているような雰囲気。可愛い。 「ばあか」と言われながらもひなげしたちを見守るひのきがなんだか健気でいじらしかったです。 「シグナルとシグナレス」 鉄道信号を擬人化した物語。 軽便鉄道のシグナルことシグナレスに恋をした本線のシグナル。 このシグナルがなかなかこじらせ男で笑えちゃう。こじらせ男にうっかり惹かれてしまうシグナレスの気持ち……わかります私。 苦労するのが目に見えてるのに。 本線シグナルお付の電信柱に恋路を邪魔される2人の恋路。ほんのり切なくもあり、でもやはりユニークでもあり。 今回の宮沢賢治作品2作もにんまりしちゃいました。
- 猫@mao10122025年4月2日読み終わったかつて読んだ宮沢賢治の利他主義が色濃く現れている作品。 よだかの星が凄く良かった。 虐げられ、自己の幸福を模索しながらも絶望していく過程や、最終的に星となって燃え続けているという結末が、本人にとっては幸福ではなかったのかもしれないが、いつか、その星に救われる人間がいるのかもしれないという点で、ある意味でよだかは救済されたのかもしれない。 自己に寄り添いながらも、本心と向き合わせてくれるような一冊だ。 余談だが、銀河鉄道の夜を読むとamazarashiのスターライトを思い出す。
- 🌟AmoBellA🌟@amor_bella2025年3月29日買ったかつて読んだまた読みたいまたいつか心に残る一節読書メモ感想読書日記大好き大好き大好き大好き。独特の言い回し、言葉遣い、世界観。 何度読んだか知れぬ。 蠍の下は毎回泣ける
- 菜穂@mblaq_08252025年3月27日読んでる本のある暮らし積読家読書会すみれ輪読会読書会すみれ内で開催されている輪読会にて。 今回は「カイロ団」「黄いろのトマト」 「カイロ団」はともかく可愛らしいお話でした。 途中ハラハラするところもあったけど、オノマトペや独特の表現がともかく可愛くて始終ニヤニヤしながら読んじゃった。 そして、最後ら辺に出てくる王様の命令が素敵👑 ブラック企業のオーナーに読ませたいくらいよ。 「黄いろのトマト」は、ふんわり幻想的なのだけど、どことなく物悲しい雰囲気の漂うお話でした。 2人の子供の周りにもし大人がいて、知るべきことを知れていたらなにかが変わったのかなと思えたり。でも、蜂雀が見守っている様子は何だか温かいものも感じる。 ある程度は静かに見守ることも大切なことなんだろうなぁ。 まだ宮沢賢治作品に触れ始めたばかりですが、宮沢賢治の見ていた世界を少しずつ知れて嬉しい。
- 菜穂@mblaq_08252025年3月12日読んでる本のある暮らし積読家読書会すみれ輪読会読書会すみれ内で開催されている輪読会にて。 今回読んだのは「双子の星」と「よだかの星」 「双子の星」 双子の星が健気で素直で可愛らしいと思う反面、しょーもない争いに巻き込まれて苦労したり、騙されてあわや大惨事になりかけたりするところはなんかとても他人事だとは思えませんでした。 人間の愚かさ(物語に出てくるのは人間やないけど)もしっかり描かれているように感じます。そしていつも哀しい想いをするのは心の優しい人なんだとも。そんなことではアカンのだ。 「よだかの星」 鷹が勝手に名前を考えた結果が「市蔵」だったのはちょっと吹き出しそうになったけれど、よだかを見ていると、ここ最近立て続けに読んでいた自問自答していた主人公たちを思い出し重ねてしまいます。切ないですね。 最後にやっと自分の居場所を見つけれたのかなぁ。そうだといいなぁ。本当はその前に見つけれたらもっと良かったんだけどなぁ。
- ことね@m_100_02142025年3月5日読み終わった銀河鉄道の夜、絵本やら解説やらいろいろありすぎて脳がパンクしてしまい、「銀河鉄道の夜」という物語を読むために司書さんに聞きに行くことになった。 司書さん、本当にいつもありがとうございます。
- クッミ@qumi_chan2025年1月25日読んでる映画「怪物」を観て、もう流石に読まなきゃ…と思って購入。 「銀河鉄道の夜」その他読んで、まだ他の短編も残ってる。 「よだかの星」 そうかー……。と思うと同時に弟が可哀想だよ…になった。 「銀河鉄道の夜」 もう読まなきゃ…てなった。「輪るピングドラム」と「怪物」と「シャーマンキング」がオマージュしてるから。 あ、あのー、タイタニックのとこ辛い…。読みながら泣いてしまった。 私は山椒太夫系の誰かが犠牲になって誰かの幸せが保証される系のお話が悲しくて苦手なんだけど、何度も繰り返されて他の作品に沢山オマージュされる「ほんとうの幸い」と「蠍の炎」は、多分誰かを亡くしてしまった人のための慰めなんだろうなと思った。 カムパネルラのお父さんとお母さんにとって代わりはいない我が子の突然の死なんかもう筆舌に尽くしがたい悲しみと不幸だよ…。 タイタニックのあの人たちやカムパネルラのように亡くなった人を思う時、ほんとうの幸いのために行動してどこかで蠍の炎のように輝いていると思えたら、哀しみも慰められるんだと思う。 喪失なんかしないのが一番だけど、もう命が取り返しがつかない場合…。 哀しくて優しいね。