
米谷隆佑
@yoneryu_
2025年4月30日

百年の孤独
ガブリエル・ガルシア=マルケス,
鼓直
読み終わった
『百年の孤独』を読み終えた――!
およそ1ヶ月、夢中で読み進めた。読後の感想は、まるで強風に巻き上げられた孤独が脳天の頂点まで吹き上がり、愛と虚無の慟哭が胸の奥深くで鳴り響くようだった。終盤の怒涛の展開には、ただただ圧倒された。
(本当に終わってしまうんだ。終わってしまう……。もったいないと思いながらも、止まらず一気に読み進めてしまった。終わってしまう……。脳内には崩壊の風が吹き荒れ、主人公の姿、家、町の情景が嵐のように渦巻いて――ななな、なんだこのイメージ!?)
ガルシア=マルケスの語りによって開かれた、あの無限に広がる空想世界が、バタンと音を立てて閉じられた。まるで絵本を取り上げられた子どものように、ぼくは駄々をこねたくなる。どうして終わってしまったんだ!と。
ぼくは暗闇へ突き放された。けど目を閉じても、マコンドのブエンディア家の夏の日照りがまざまざと浮かんでくる。興奮が冷めやらない。
この、清々しいほどの絶望感、果たして、うまく伝わるだろうか。