しをに "古典確率では説明できない双子..." 2025年5月2日

古典確率では説明できない双子の相関やそれに関わる現象(1)
人生も他人も、自分も含めて取り巻く世界の大抵はクソったれだったり何かの残り屑ばっかりで、寂しいロクでもない寂しい、と繰り返し唱えながら、それでも尚、手のひらに残ったいつかの煌めきや、未来への靄みたいな希望のカケラに体温が通って、ひとまずは次の明日を、と顔を上げるような、そういう空気が好きだ。この方の作品には、なんかそういうものがいつも足元に流れている気がする。 青臭い言葉を嘯いて、並べ立てて、一周回ってそれが何より誠実で切実な、その瞬間の自分にだけわかる本物として返ってくるような。それがまた霧散するのだとしても、繰り返すこと自体を一欠片くらい愛せるような。 好きなんだろうなぁ、我ながらほんと。次の作品を楽しみにしています。
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