はるのひ "春のこわいもの" 2025年4月30日

春のこわいもの
春のこわいもの
川上未映子
4つ目の短編「淋しくなったら電話をかけて」読了。 他人への度を超えた一方的な心酔は本当に怖いなと思う。自分の中で理想像を作り上げて、何かの拍子にその相手が自分の理想から外れる言動をした時に好意が怒りや攻撃性に変わってしまうなら、それは自己愛でしかない。人間の身勝手な怖さ。 それにしてもたった5年前のコロナ禍をものすごく遠くに感じる。このマスクの描写が一体何を指してるのかよく分からない読者もそう遠くない未来に出てくるんだろうな。
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