もぐもぐ羊 "厨房から見たロシア" 2025年4月30日

厨房から見たロシア
厨房から見たロシア
ヴィトルト・シャブウォフスキ,
芝田文乃
第六の皿はレニングラードが包囲されていた時に12歳でパン屋でパンを焼いていた少女のインタビュー。 小麦粉が足りない時は石を砕いて粉にしたものを混ぜたり、トウモロコシ粉が手に入った時はそれでどうやってパンを焼くか難儀したことなどを語ってるいた。 第七の皿は赤軍兵士の遺体発掘に同行し、森にある雑草などを使った料理を紹介している。 この時に水を抜いた池から大量の遺骨が見つかり、身元がわかった一名を除いて近くに合同埋葬された。 第八の皿はヤルタ会談でスターリンが各国の首脳を贅を尽くしてもてなした話がメインだった。 そして毒味係をしていた同郷で異母兄弟のサーシャは妻を殺されたことにより気力を失い死亡。 戦後8年でスターリンが死亡するとNKVD長官のベリヤが自分が粛正をはじめたが、本人が反逆罪で捕まり殺されてしまった。 なんとも血生臭い章だった。 第九の皿は宇宙飛行士養成の基地の料理人や宇宙食工場の職員のインタビュー。 当時の宇宙食はチューブに入れられたペースト状で味は最低だったらしい。 ●第一の皿 イヴァン・ハリトーノフ 最後の皇帝の料理人 ●第二の皿 シューラ・ヴォロビヨワ レーニンの料理人 ●第三の皿 ハンナ・バサラバ 大飢饉(ホロドモール) ●第四の皿 山での出会い スターリンの厨房 ●第五の皿 美女とベリヤ スターリンの料理人とその妻 ●第六の皿 タマーラ・アンドレーエヴナ 包囲下のレニングラードのパン職人 ●第七の皿 遺体発掘 戦時下の料理 ●第八の皿 ヤルタの饗宴 ●第九の皿 ファイナ・カゼツカヤ ガガーリンの料理人 ○第十の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ クレムリンの料理人 ○第十一の皿 ママ・ニーナ アフガニスタンの料理人 ○第十二の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ再登場 ○第十三の皿 おとぎ話 チェルノブイリの厨房 ○第十四の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ再々登場 ○第十五の皿 ポリーナ・イワノワ 猪肉のグヤーシュ、あるいはソ連最後の晩餐 ○第十六の皿 スピリドン・プーチン サナトリウムの料理人 ○第十七の皿 チェブレキ クリミア・タタール人の料理人 ○第十八の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ最後の登場
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