厨房から見たロシア

厨房から見たロシア
厨房から見たロシア
ヴィトルト・シャブウォフスキ
芝田文乃
白水社
2025年3月1日
34件の記録
  • m4
    m4
    @m4
    2025年5月11日
    『独裁者の料理人』が面白かったので、同じ著者のこの本も読むことにした。 面白かった、というのは『良かった』わけでオモシロではないんだけれど他に何かぴったりする言葉が無いんだよなあ。
  • 第十七の皿はクリミア・タタール人の受難の歴史について。 クリミア半島からカザフスタンに強制移送され土地を奪われ、あるいは命までも奪われるというジェノサイドが行われていた。 何故クリミア半島から彼らを追い出したいのかわからなかったが、彼らがムスリムだからなのか?だからイスラム教徒がおおいカザフスタンに移送したのか?もしそうならとても雑な考え方だと思った。 ウクライナに対しては第三の皿で大飢饉(ホロドモール)を起こしてたくさんの餓死者を出していた。 それでも屈することなく自分たちの故郷に戻ろうとしたり、自分たちの民族のアイデンティティを守った彼らの料理は長く暮らした移送先のカザフスタンの料理と融合して進化したものになった。 今、ロシアがはじめた戦争のせいでせっかく戻れた故郷から避難せざるを得ない状況になってしまったのは悲しい。 いつかまた帰れることを願う。 第十八の皿はヴィクトル・ベリャーエフは大統領がエリツィンからプーチンに代わる頃まで料理長を務めたが、体を壊して退職した。 その後ケータリング会社を企業したり料理学校で教えるなどして今に至る。 彼は語り部として何度も登場していたが、クレムリンの料理人の中でも寿命が長かった方なのではないかと思った。 ●第一の皿 イヴァン・ハリトーノフ 最後の皇帝の料理人 ●第二の皿 シューラ・ヴォロビヨワ レーニンの料理人 ●第三の皿 ハンナ・バサラバ 大飢饉(ホロドモール) ●第四の皿 山での出会い スターリンの厨房 ●第五の皿 美女とベリヤ スターリンの料理人とその妻 ●第六の皿 タマーラ・アンドレーエヴナ 包囲下のレニングラードのパン職人 ●第七の皿 遺体発掘 戦時下の料理 ●第八の皿 ヤルタの饗宴 ●第九の皿 ファイナ・カゼツカヤ ガガーリンの料理人 ●第十の皿  クレムリンの料理人 ●第十一の皿 ママ・ニーナ アフガニスタンの料理人 ●第十二の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ再登場 ●第十三の皿 おとぎ話 チェルノブイリの厨房 ●第十四の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ再々登場 ●第十五の皿 ポリーナ・イワノワ 猪肉のグヤーシュ、あるいはソ連最後の晩餐 ●第十六の皿 スピリドン・プーチン サナトリウムの料理人 ●第十七の皿 チェブレキ クリミア・タタール人の料理人 ●第十八の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ最後の登場
  • 第十四の皿はクーデター後の崩壊していくソ連でスターリンの別荘(ダーチャ)の料理人になったヴィクトル・ベリャーエフの語り。 第十五の皿はソ連解体の合意が行われたポーランドとの国境の森の狩猟の館での出来事について、その時のメニューとともに。 第十六の皿はロシアのプーチン大統領の祖父がレーニンやスターリンの料理人だったという言説について。 実際にはそのほとんどが嘘であろうとのことだが、プロパガンダとして利用したのではないかというのが有力。 独裁者だけど国民に親しみを持ってもらえるように。独裁者だけど。 ●第一の皿 イヴァン・ハリトーノフ 最後の皇帝の料理人 ●第二の皿 シューラ・ヴォロビヨワ レーニンの料理人 ●第三の皿 ハンナ・バサラバ 大飢饉(ホロドモール) ●第四の皿 山での出会い スターリンの厨房 ●第五の皿 美女とベリヤ スターリンの料理人とその妻 ●第六の皿 タマーラ・アンドレーエヴナ 包囲下のレニングラードのパン職人 ●第七の皿 遺体発掘 戦時下の料理 ●第八の皿 ヤルタの饗宴 ●第九の皿 ファイナ・カゼツカヤ ガガーリンの料理人 ●第十の皿  クレムリンの料理人 ●第十一の皿 ママ・ニーナ アフガニスタンの料理人 ●第十二の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ再登場 ●第十三の皿 おとぎ話 チェルノブイリの厨房 ●第十四の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ再々登場 ●第十五の皿 ポリーナ・イワノワ 猪肉のグヤーシュ、あるいはソ連最後の晩餐 ●第十六の皿 スピリドン・プーチン サナトリウムの料理人 ○第十七の皿 チェブレキ クリミア・タタール人の料理人 ○第十八の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ最後の登場
  • 第十一の皿はアフガニスタン紛争で兵士の料理を作ることになった軍属の技術者の妻。 「平和的介入」だと知らされて夫に帯同してアフガニスタン入りしたものの、ほぼ戦争状態で兵士たちの士気を上げるためにまともな料理を食べさせたいという将校の依頼で厨房で料理を作ることになった彼女のことを兵士たちはママ・ニーナと呼んだ(40歳手前の彼女の息子たちと同じ年齢の兵士ばかりだった) 第十二の皿はブレジネフ死後のクレムリンの厨房の話を前出のヴィクトル・ベリャーエフの語りで振り返っていたが、ニクソンやサッチャー、フセイン、カストロなどが自分の料理を気に入ったという自慢話が主だった。 ブレジネフ後はゴルバチョフの前の後継者までが毎年死んで毎年葬式が行われていた。 ペレストロイカは厨房でも行われたとのことだか相変わらず贅沢だった。 アフガニスタンとチェルノブイリに比べたら。 第十三の皿はチェルノブイリの原発事故で作業員のための食堂で料理を作った8人の女性料理人たちのインタビューをリレーで繋いでいた。 ほぼ何も知らされないまま放射線にさらされた彼女たちは一人を除いて今も後遺症に苦しんでいる。 ●第一の皿 イヴァン・ハリトーノフ 最後の皇帝の料理人 ●第二の皿 シューラ・ヴォロビヨワ レーニンの料理人 ●第三の皿 ハンナ・バサラバ 大飢饉(ホロドモール) ●第四の皿 山での出会い スターリンの厨房 ●第五の皿 美女とベリヤ スターリンの料理人とその妻 ●第六の皿 タマーラ・アンドレーエヴナ 包囲下のレニングラードのパン職人 ●第七の皿 遺体発掘 戦時下の料理 ●第八の皿 ヤルタの饗宴 ●第九の皿 ファイナ・カゼツカヤ ガガーリンの料理人 ●第十の皿  クレムリンの料理人 ●第十一の皿 ママ・ニーナ アフガニスタンの料理人 ●第十二の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ再登場 ●第十三の皿 おとぎ話 チェルノブイリの厨房 ○第十四の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ再々登場 ○第十五の皿 ポリーナ・イワノワ 猪肉のグヤーシュ、あるいはソ連最後の晩餐 ○第十六の皿 スピリドン・プーチン サナトリウムの料理人 ○第十七の皿 チェブレキ クリミア・タタール人の料理人 ○第十八の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ最後の登場
  • 第十の皿はブレジネフ時代からクレムリンで働いていたヴィクトル・ベリャーエフが語る自分が料理人になった経緯からブレジネフ時代の料理について。 この時代が「食べ物で相手を威圧する」のに熱心だったが、軍事産業と宇宙産業でお金がない中で食べ物にも贅を尽くしたせいで国中の食べ物がなくなり、国民がモスクワに食べ物を買いに押し寄せるほど地方には食べるものがなかったらしい。 ヴィクトル・ベリャーエフはこの後も登場するのでどの権力者の料理人まで務めたのか、この先を読むのが楽しみになった。 ●第一の皿 イヴァン・ハリトーノフ 最後の皇帝の料理人 ●第二の皿 シューラ・ヴォロビヨワ レーニンの料理人 ●第三の皿 ハンナ・バサラバ 大飢饉(ホロドモール) ●第四の皿 山での出会い スターリンの厨房 ●第五の皿 美女とベリヤ スターリンの料理人とその妻 ●第六の皿 タマーラ・アンドレーエヴナ 包囲下のレニングラードのパン職人 ●第七の皿 遺体発掘 戦時下の料理 ●第八の皿 ヤルタの饗宴 ●第九の皿 ファイナ・カゼツカヤ ガガーリンの料理人 ●第十の皿  クレムリンの料理人 ○第十一の皿 ママ・ニーナ アフガニスタンの料理人 ○第十二の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ再登場 ○第十三の皿 おとぎ話 チェルノブイリの厨房 ○第十四の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ再々登場 ○第十五の皿 ポリーナ・イワノワ 猪肉のグヤーシュ、あるいはソ連最後の晩餐 ○第十六の皿 スピリドン・プーチン サナトリウムの料理人 ○第十七の皿 チェブレキ クリミア・タタール人の料理人 ○第十八の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ最後の登場
  • 第六の皿はレニングラードが包囲されていた時に12歳でパン屋でパンを焼いていた少女のインタビュー。 小麦粉が足りない時は石を砕いて粉にしたものを混ぜたり、トウモロコシ粉が手に入った時はそれでどうやってパンを焼くか難儀したことなどを語ってるいた。 第七の皿は赤軍兵士の遺体発掘に同行し、森にある雑草などを使った料理を紹介している。 この時に水を抜いた池から大量の遺骨が見つかり、身元がわかった一名を除いて近くに合同埋葬された。 第八の皿はヤルタ会談でスターリンが各国の首脳を贅を尽くしてもてなした話がメインだった。 そして毒味係をしていた同郷で異母兄弟のサーシャは妻を殺されたことにより気力を失い死亡。 戦後8年でスターリンが死亡するとNKVD長官のベリヤが自分が粛正をはじめたが、本人が反逆罪で捕まり殺されてしまった。 なんとも血生臭い章だった。 第九の皿は宇宙飛行士養成の基地の料理人や宇宙食工場の職員のインタビュー。 当時の宇宙食はチューブに入れられたペースト状で味は最低だったらしい。 ●第一の皿 イヴァン・ハリトーノフ 最後の皇帝の料理人 ●第二の皿 シューラ・ヴォロビヨワ レーニンの料理人 ●第三の皿 ハンナ・バサラバ 大飢饉(ホロドモール) ●第四の皿 山での出会い スターリンの厨房 ●第五の皿 美女とベリヤ スターリンの料理人とその妻 ●第六の皿 タマーラ・アンドレーエヴナ 包囲下のレニングラードのパン職人 ●第七の皿 遺体発掘 戦時下の料理 ●第八の皿 ヤルタの饗宴 ●第九の皿 ファイナ・カゼツカヤ ガガーリンの料理人 ○第十の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ クレムリンの料理人 ○第十一の皿 ママ・ニーナ アフガニスタンの料理人 ○第十二の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ再登場 ○第十三の皿 おとぎ話 チェルノブイリの厨房 ○第十四の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ再々登場 ○第十五の皿 ポリーナ・イワノワ 猪肉のグヤーシュ、あるいはソ連最後の晩餐 ○第十六の皿 スピリドン・プーチン サナトリウムの料理人 ○第十七の皿 チェブレキ クリミア・タタール人の料理人 ○第十八の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ最後の登場
  • 雨の夜
    雨の夜
    @asatoyoru
    2025年4月30日
  • 第四の皿はスターリンの出自にまつわるジョージアのゴリでの話。 第五の皿はゴリでスターリンの母の身の回りの世話をしていた男(どうやらその男の父がスターリンの父でもあるらしい)が、スターリンの毒味係として食卓に載るメニューの材料やワイン(ジョージア産)を選び、料理の毒味まで担当した。 スターリンに近づきすぎたため、周りの高官から隙あらば粛清してやろうと狙われていたのはかなりの緊張感だったことが想像できる。 ●第一の皿 イヴァン・ハリトーノフ 最後の皇帝の料理人 ●第二の皿 シューラ・ヴォロビヨワ レーニンの料理人 ●第三の皿 ハンナ・バサラバ 大飢饉(ホロドモール) ●第四の皿 山での出会い スターリンの厨房 ●第五の皿 美女とベリヤ スターリンの料理人とその妻 ○第六の皿 タマーラ・アンドレーエヴナ 包囲下のレニングラードのパン職人 ○第七の皿 遺体発掘 戦時下の料理 ○第八の皿 ヤルタの饗宴 ○第九の皿 ファイナ・カゼツカヤ ガガーリンの料理人 ○第十の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ クレムリンの料理人 ○第十一の皿 ママ・ニーナ アフガニスタンの料理人 ○第十二の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ再登場 ○第十三の皿 おとぎ話 チェルノブイリの厨房 ○第十四の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ再々登場 ○第十五の皿 ポリーナ・イワノワ 猪肉のグヤーシュ、あるいはソ連最後の晩餐 ○第十六の皿 スピリドン・プーチン サナトリウムの料理人 ○第十七の皿 チェブレキ クリミア・タタール人の料理人 ○第十八の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ最後の登場
  • 第二の皿はレーニンが食に無頓着だったあまりに長生きできなかったことを示唆していて興味深かった。 また自身が行った弾圧で国民が飢えているのに彼には料理人がいた。 そのことは長年隠されていて、彼の食事の支度は彼の妻か妹がしているということになっていたという。 第三の皿はウクライナの大飢饉(ホロドモール)を生き延びた人たちの証言。 人為的な大飢饉(スターリンがウクライナで収穫した穀物をらっしゃでロシアに運んだ)や天候不良で不作だったり。 また食べ物を隠している家はないか家探しをする委員会があったり、隠している家を密告するなどして人々は疑心暗鬼になっていたそう。 ●第一の皿 イヴァン・ハリトーノフ 最後の皇帝の料理人 ●第二の皿 シューラ・ヴォロビヨワ レーニンの料理人 ●第三の皿 ハンナ・バサラバ 大飢饉(ホロドモール) ○第四の皿 山での出会い スターリンの厨房 ○第五の皿 美女とベリヤ スターリンの料理人とその妻 ○第六の皿 タマーラ・アンドレーエヴナ 包囲下のレニングラードのパン職人 ○第七の皿 遺体発掘 戦時下の料理 ○第八の皿 ヤルタの饗宴 ○第九の皿 ファイナ・カゼツカヤ ガガーリンの料理人 ○第十の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ クレムリンの料理人 ○第十一の皿 ママ・ニーナ アフガニスタンの料理人 ○第十二の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ再登場 ○第十三の皿 おとぎ話 チェルノブイリの厨房 ○第十四の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ再々登場 ○第十五の皿 ポリーナ・イワノワ 猪肉のグヤーシュ、あるいはソ連最後の晩餐 ○第十六の皿 スピリドン・プーチン サナトリウムの料理人 ○第十七の皿 チェブレキ クリミア・タタール人の料理人 ○第十八の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ最後の登場
  • 読みごたえがある。 場所についての注釈がついた地図があり、地図を見ながら位置を確認できるのがとてもよい。 目次(下記)を見るだけでもワクワクする。 読んだ皿には「○→●」にしていく。 各皿の最後に登場した料理のレシピが載っているが、材料を揃えるのが難しいものばかり。 第一の皿はニコライ二世の料理人が皇帝に供した料理の数々。 ロマノフ王朝最後の皇帝の食卓は皇帝が没落し囚人になってもハリトーノフが知恵と工夫を凝らしていた。 しかしながら皇帝の処刑時に共に銃殺されてしまった。 運命まで共にするほどの忠誠心で仕えていた彼の最後が悲しい。 ●第一の皿 イヴァン・ハリトーノフ 最後の皇帝の料理人 ○第二の皿 シューラ・ヴォロビヨワ レーニンの料理人 ○第三の皿 ハンナ・バサラバ 大飢饉(ホロドモール) ○第四の皿 山での出会い スターリンの厨房 ○第五の皿 美女とベリヤ スターリンの料理人とその妻 ○第六の皿 タマーラ・アンドレーエヴナ 包囲下のレニングラードのパン職人 ○第七の皿 遺体発掘 戦時下の料理 ○第八の皿 ヤルタの饗宴 ○第九の皿 ファイナ・カゼツカヤ ガガーリンの料理人 ○第十の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ クレムリンの料理人 ○第十一の皿 ママ・ニーナ アフガニスタンの料理人 ○第十二の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ再登場 ○第十三の皿 おとぎ話 チェルノブイリの厨房 ○第十四の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ再々登場 ○第十五の皿 ポリーナ・イワノワ 猪肉のグヤーシュ、あるいはソ連最後の晩餐 ○第十六の皿 スピリドン・プーチン サナトリウムの料理人 ○第十七の皿 チェブレキ クリミア・タタール人の料理人 ○第十八の皿 ヴィクトル・ベリャーエフ最後の登場
  • 図書館でリクエストしてた本を借りてきた。 2週間で読めるか不安…
  • 景
    @lush_fennel6764
    2025年4月26日
  • ナタピ
    ナタピ
    @na_tatyno
    2025年4月22日
  • 新戸
    新戸
    @undeva_
    2025年4月14日
  • 昆布川
    昆布川
    @knbwkmmz
    2025年4月14日
  • K
    K
    @readskei
    2025年4月5日
  • mamimu
    mamimu
    @_mmm_
    2025年4月2日
  • mamimu
    mamimu
    @_mmm_
    2025年4月1日
  • 垣本
    @kakimoto
    2025年3月26日
  • wata9595
    wata9595
    @watawata9595
    2025年3月18日
  • ねり
    ねり
    @dnim249
    2025年3月14日
    独裁者の料理人を読んでておもしろいのでこっちも読む
  • mamimu
    mamimu
    @_mmm_
    2025年3月10日
  • めいこ
    めいこ
    @nico525
    2025年3月10日
  • Lucas
    Lucas
    @Lucccas_04
    2025年3月10日
  • あまぎ
    あまぎ
    @zfch8888
    2025年3月9日
    P.33 最終的に皇帝一家と側近たちの非業の死につながった出来事である十月革命に、ニコライは特に心を乱されなかった。唯一動揺したのは、暴徒がペトログラードの冬宮殿に侵入し、地下のワインセラーを空にしたと聞かされたときだったという。 P.135 でもね、パン屋に入った瞬間、楽園にいるみたいだった。不思議なことに、そこはパンのにおいじゃなくてエンジンオイルのにおいがしたの。オーブンに塗るものがほかになかったんだよ。でも小麦粉を見るだけで、パン職人の白いエプロンを見るだけで、焼き型を見るだけで、すべてが心を落ち着かせてくれた。パンがあるって?それは世界がまだ回っているということ。あたしたちはなんとかして生き延びられるかもしれない。
  • mgcp
    @mgcp
    2025年3月5日
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