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@T260G
2025年4月29日

ブレイクショットの軌跡
逢坂冬馬
読み終わった
前作、前々作と打って変わって現代日本が舞台と聞いて、どんな作品なのか全然想像つかなくてすごくワクワクしていたのだけれど、期待以上の面白さだった。色んな社会問題を扱ってるけど、どれについても解像度が高くて描き方も丁寧で、テーマは変われどそこは過去作と変わらない良さだなと思った。ストーリーそのものも構成も面白くて、毎回このあとどうなるのってタイミングで章が終わって視点が変わるので先が気になってしょうがなかったし、あちこち行ってたように思えたそれぞれの視点がエピローグで綺麗にひとつの物語としてまとまったのが圧巻だった
YouTubeに上がってた作者へのインタビュー動画で、あの構成にしたのはノーランのオッペンハイマーに背中を押されたからと話していて嬉しかったのと、時系列を複雑にするのは書き手にとって勇気がいることだなんて今まで想像したこともなかったので面白かった