ブレイクショットの軌跡

158件の記録
- 島@lpxlf2025年8月25日読み終わっためちゃくちゃ面白かった 私に見えている世界が全てじゃない、当たり前のことだがSNS使いまくっていると忘れがちなことを再認識した 善良さとは何か、自分はどうありたいか
- ミキ@miki___632025年8月14日買った読み始めた@ 啓文堂書店 永福町店永福町は以前にも降りたことがあるはずだけれど、今日来てみて、すごくいい駅だなと思った。小さな屋上庭園があって、夕焼けが綺麗で、小さな書店があって、中華屋がある。とても十分。もし都心でひとりで住むならこの街がいい。 知り合いの人が面白かったと教えてくれた小説を買う。手描きのポップには「受賞作なしだった直木賞、個人的には間違いなくこの作品がイチオシ!」というようなことが書かれていた。夕飯を食べながら読む。
- 瀧本緑@takimotogreen2025年8月11日読み終わった今日この日にこの昼行バスで読み終えたこと、これを打つ眼前で自分を待ち構えていた南インターのラブホのネオン、全部ひっくるめて忘れないと思う。おそらく、猛烈に影響を受ける。
- ピエ@PieTatsu2025年8月9日読み終わった1台のSUVで繋がって、交錯する人生。 サンプリング元の人物/事件が頭に浮かぶトピックスが多く、今、友人に話したくなるような内容でした。 物語の畳み方がとても綺麗で、綺麗すぎて、、 選考委員の方達は、もっと掻き乱してほしかったのかなと思ったり。
- かずひろ@kazuhiro11022025年8月6日読み終わったおもしろかった。とにかく先に進みたくてちょっと飛ばしてしまったかもしれない。ページ数は多かったけどなかなかのペースで進んで早く読み終わった。固定観念みたいなものをなくした方がいいかなと。
- saeko@saekyh2025年8月5日「彼ら二人の人生は複雑で、批判的に捉えるにせよ虚像の中で英雄的に捉えるにせよ、どうとでもいえるのだろう。」 「世の中にある情報ってそんなに『わかりやすく』できるものなんだろうか。ひょっとして(中略)世の中の多くの人たちは、いつも複雑な世界を過剰に分かりやすくしてくれる誰かを求めていて、その一人がジョー先生なのではないだろうか。」 直木賞候補だったこの作品。本屋で手に取ったときは想像よりも分厚くて読み切れるか少し不安だったけれど、ひとつひとつのエピソードに深みがあって面白く、読み進める手が止まらなかった。 それでもボリュームがあるので読む楽しみが続くのが、長編小説のいいところだと思った。 本作では、異なる場所で異なる人物に起こる一見無関係な出来事が、ブレイクショットというキーワードを中心に繋がっていく様子を見事に描いてみせる。 登場人物がそれぞれの希望と苦悩を抱え、複雑な背景を持っているのだが、その沢山の要素が寄り集まってネットワークが紡がれていく設定の緻密さが圧巻だった。 そして物語の根底には、作者の現代社会への問題意識が息づいている。それはたぶん、世の中の出来事を単純化し、物笑いの種として消費することの軽薄さだと思った。 わたしたちの目の前にある物事は想像以上に複雑で、自分に関係したりしなかったりする人が思わぬ形で携わったすえに存在している。 それを自覚したとして、世界にどう向き合い、どう生きていったらいいのか? それに対する答えを、それまでの重たさからは想像できなかった、希望溢れる爽やかなラストで提示してくれた。
- 藤子@fskxx2025年8月1日読み終わった同志少女〜でも思ったけど、各登場人物から展開の中での役割以上の存在感や魅力をあまり感じない印象。何でだろうか。こういう風に動かしたいからこういう人物にしてるんだな、というような… 先は気になって一気読みに近いスピードで読ませてはもらったのだけど。しかしこんな題材でもこれだけ書ける人なのかぁ、と今後の題材選びは楽しみに思う。
- あんこちゃん@anko2025年8月1日買った読み終わった壮大だった。一つ一つの章で十二分に成り立つくらいに。それで最後数十ページでガチっとハマって凄まじい構成。 でも…「同志少女よ」から受けた衝撃から自分の中でハードルを高く設定し過ぎちゃっていたなあ。初見でこの本読んだらもっと単純に感動できたのに悔しい。
- エマ子@emma-05082025年7月31日読み終わったバラバラの世界が一台の車を通して少しずつ繋がっていく展開が面白かった!壮大な日曜劇場のようで実写化されそうだなと思う反面、本にしかできない仕掛けもあるので楽しかった。 そしてこの物語に生きる人たちはあのコロナ禍を生きた人たちで、なんかチ。のラファウくんの「同じ時代を作った仲間」という言葉を思い出した。 勇気と善良さ、少しだけでいいから誰もがこの二つを持てば世界はそんなに酷くならないのではと思わせてくれた作品だった。
- M.M@cao974402025年7月29日読み終わったブレイクショットという車をめぐる物語。色んな人に色んな事情で渡っていく車。お金が尽きて売り払われたり、盗難にあったり、戦車にもなったり。車も大変。そして、現代を生きる価値観を揺さぶるような問いかけも。働いて、投資をして、資金を増やして、でも足りなくて。snsで全国民が自分を発信できる時代。そこに自分が欲しいホンモノはあるのか。どこまでいけば満足できるのか。真正面から自分の価値観が問われているように感じました。
- 葉鳥@kihariko2025年7月23日読み始めた第173回直木賞候補作品。 オーディブルにて。再生時間22時間…!今まで聴いた中で断トツの最長作品だ。聴き始めた感じは最後までついていけそうなので安心した。周りで読んだ方々の評判がすこぶる良いのでどんな物語になっていくのか楽しみ。
- おでんち@odenchi2025年7月19日読み終わったブレイクショットという車が様々な人物のもとを渡り歩く様が「青い壺」タイプだなぁと思いながら読み進めた。 結局晴斗くんの物語だなぁ♡ エピローグで全部説明してる感がすごいけどw ハッピーエンドになってよかった(*^_^*)
- 数奇@suuqi2025年7月17日読み終わった車種名としての「ブレイクショット」とビリヤードの用語をかけたタイトルで、ビリヤードにおけるブレイクショットのような物語の波及をとても緻密に構成した内容は素晴らしかった。社会における搾取的構造の中で、いかに「善良でいられるか」を問う内容で、とてもリアルに描かれる裏社会の実情には読むのを止められなくなるほど夢中になったが、一方で中盤くらいからやや冗長さも感じた。大きく風呂敷を広げた物語に対し、結末は急に綺麗にまとめようとしてきたと感じてしまい、物語の長尺さに対して期待したほどのカタルシスは得られなかったように思う。しかし作品のテーマや緻密な構成、読み応えなど全体的にはかなり良い作品で、それらをXという想像力を欠いたSNSへの痛烈な批判に繋げる内容はよくぞ描いてくれたと感心した。
- 神木紗由@kamiki_sayu2025年7月15日読み終わった直木賞候補2025年上半期(第173回)直木賞候補作。 章ごとに語り手を交代してそれぞれの物語が進み、最終的に大きな流れが収束するザッピング方式の作品。文章表現が丁寧で読みやすいが、エピソードの魅せ方がもう少し食い足りない。「同志少女〜」の重厚さと比べてしまうのが良くないとわかってるんだけどね。このパターンの話づくりだと、最後に世間の狭さが浮き上がってしまうのもご都合っぽくてマイナスに見えてしまう。 と言うところが直木賞候補として読んだ感想。フラットな気持ちで読めば、とても面白い一冊。
- ソナチネ@sonatine2025年7月10日読み終わった直木賞候補になっている、逢坂冬馬さんの3作目。 著作のインタビューで、作家の作風は3冊目までに決まるのではないか、という言葉を思い出した。 本書は、前の2作品『同士少女よ、敵を撃て』『歌われなかった海賊へ』とは明らかに異なる作品だ。前の2作品が戦争をテーマにしたものだとしたら、今作は現代社会をテーマにした人間ドラマだ。いくつかの物語が同時並行的に進んでいくが、それぞれが何処かで交わり、それを助けるのがブレイクショットという車だ。1作目で戦争という極限状態を描ききる技術に驚いたが、今作では、重奏的に積み上げた厚みのある物語にストーリーとしての強さを感じた。物語を丁寧に積み上げた先に希望か見える小説。必読書だと感じた。
- ソナチネ@sonatine2025年7月8日読んでる半分ほど読んだ。 ブレイクショットによって繋がった、それぞれの物語が幾層にも重なり、物語に厚みを持たせている。今までの著作は、高揚感が物語を駆動させる原動力だったように思うが、それとはまた違った、明らかに、異なるアプローチ。作家の作風は3冊目までである程度決まる、ということを逢坂さんがインタビューで言っていたことを思い出す。今作で確実に作風に幅が広がっている。こんな物語も書けるのか、という印象。
- はぐらうり@hagurauri-books2025年7月7日読み終わった奇跡の構成力。 直木賞候補作。結果的に今のところ全著作を読んでいることになるけれど、逢坂さんはとんでもない小説家になってしまった。要素が多すぎるはずなのにまとまっている。内容もむちゃくちゃ示唆に富む。 舞台が日本になってどう転んでいくのかと思っていたが、中央アフリカの章でこれまでのらしさも挟まれている。宮内悠介さんのように、なかなか日本人には描き切れないような世界を書ける人だと思っていたが、なんでも書けるのかこの人は。 著者の考え、かどうかはわからないけれど、登場人物たちが語ったり考えていたりする内容は自分と近く、また安心する。ラウドなマイノリティに負けず(という表現は良くない。受け入れ)、声をあげることが大事。彼らは声をあげることにしたんだから、続かないと。 受賞して、腰を据えて良作を産み続けてほしい。
- 橋本吉央@yoshichiha2025年6月30日読み終わった結局読み始めるとぐいぐい進み、最後の方は、我が家の子どもたちが『鬼滅の刃』のTVスペシャルを見ている時間に一気に読んでいたのだが、終わって寝る時間になっても少しだけ残っていたので、いつもより夜更かしして読み終えてしまった。そういう読書体験のあり方は久しぶりで、満足。 「ブレイクショット」とはビリヤードの最初のショットのことだが、本作では架空の日本車の車種名にその名が付けられ、一台のブレイクショットの持ち主の変遷とともに物語が進んでいく。 プロローグで描かれた、ブレイクショット製造工場での出来事がどうその後につながっていくのか、ということが気になりながら読むわけだが、展開が非常に巧みで、続きを読みたい気持ちが途切れない。 章ごとに視点となる人物も変わっていくので、その人物にとってブレイクショットという車が持つ意味はなにか、という通底した問いを持ちつつ、群像劇的に人物の心象描写も進み、ストーリーの流れに翻弄される感覚が心地よい。 プロットの展開や、ある種の叙述トリック的な伏線回収も素晴らしく、気持ちよく驚かされて読んだ。 作品には現代でもよく取り上げられるような社会課題的要素(投資とインサイダー取引、性的マイノリティ、自動車修理の悪徳企業、悪徳不動産業、YouTuberインフルエンサーと資産運用セミナーなどなど……)もたくさん盛り込まれており、同じ世界で起きていることとして想像できるリアリティがあるのも、飽きなくて良い。 デビュー作『同志少女よ、敵を撃て』も素晴らしい作品だったが、そちらは歴史と戦争というバックグラウンドの濃密さ、その中での人間の善悪、生と死という、人間の過去と歴史の積み重ねの地層を掘っていくような、湿度と身体感を感じる重厚さだった。 対して『ブレイクショットの軌跡』は、地層というよりは地図というか、目の前に生きることの幾つもの分岐があり、その中で自分が何を選べて選べないのか、そういう現実的な生き方のありようを見るような印象だった。 舞台も現代日本が主だし、社会の論理と正義、理想と現実の中でどう考え、行動するかというプラクティカルな判断が常にちらつくような感覚と、自分の力ではどうしようもない要素の絡み合い、とでもいうか。 それから最後に、読み物としての緻密さ、密度の高さも素晴らしかったけれど、自分としては、さまざまな苦境に立たされながらも、どうにかそれぞれの持ち場で、善良さと誠実さを失いそうになりつつもそれを取り戻す、登場人物たちのレジリエンスが読んでいて心に残った。 ままならない分岐の連続の中で、どうにか自分と自分の大切な人たちにとって最善と思える道を選べることの意味と価値を、クライマックスでは感じて、とても良い読後感だった。
- Y_KATSUKI@k2_44162025年5月18日読み終わった「最近読んだおもしろい本何か教えて」と雑に訊かれたら差し出すのはこれかな。 〈世の中にある情報って、そんなに「わかりやすく」できるものなんだろうか〉
- なつ@natsuki2025年5月17日読み終わったビリヤードのブレイクショット後の散りばめられたボールのようなそれぞれの物語が、逆再生され一つの塊にもどる、そんなエピローグは心が震えました。人がもつ強さは誰か近くの人によって作られる。「お前と友達になりたかったのに」という言葉は、一連の物語を表す言葉と感じました。577ページの大作をゆっくりと時間をかけて味わいました。ありがとうございました。
- 読書ライダー@ReadingRider2025年5月12日読み終わった2025年5月読了本「自分が直面している問題に変化はない。 だが、行動すべきなのだろう。順番に。」 自分が過去に乗っていた2台の車のことを思い出した。 素晴らしい思い出がいっぱいだった。 素敵な持ち主のところへ行ったのだろうか🥹
- コアヤ@books-88882025年5月6日買った読み始めた読み終わったしばらく積んでたけど読み始めたら一気に読めた。 途中いろいろと話の展開を予想したりしながら読んだけどみんな気持ちよく裏切られた(笑)。 結末は気持ちいい初夏の夜の涼しい風みたい。 読んでよかった。
- 😴@T260G2025年4月29日読み終わった前作、前々作と打って変わって現代日本が舞台と聞いて、どんな作品なのか全然想像つかなくてすごくワクワクしていたのだけれど、期待以上の面白さだった。色んな社会問題を扱ってるけど、どれについても解像度が高くて描き方も丁寧で、テーマは変われどそこは過去作と変わらない良さだなと思った。ストーリーそのものも構成も面白くて、毎回このあとどうなるのってタイミングで章が終わって視点が変わるので先が気になってしょうがなかったし、あちこち行ってたように思えたそれぞれの視点がエピローグで綺麗にひとつの物語としてまとまったのが圧巻だった YouTubeに上がってた作者へのインタビュー動画で、あの構成にしたのはノーランのオッペンハイマーに背中を押されたからと話していて嬉しかったのと、時系列を複雑にするのは書き手にとって勇気がいることだなんて今まで想像したこともなかったので面白かった
- り@ryohei_132025年4月23日読み終わった『同志少女よ、敵を撃て』が良かったので、読んでみた。 分厚いけれど、読みやすい文章ですんなり読める。 内容は重め。 点と点が線になり、面になり、立体になっていくような話。 逢坂冬馬さん、次の作品も読みたい。
- かみかみ@kamikami35942025年4月20日読み終わったいいね前2作品とは打って変わって、現代日本が舞台の小説。一台のSUVを巡り、さながらビリヤードのブレイクショットのように連鎖反応的な歴代所有者の物語が紡がれる。作者は市井の人々の生活を描きつつ、サッカーの反則やマネーゲームなど「ズルしたり相手を出し抜いたりしてでも勝たなければ」という新自由主義を内面化した風潮、Youtuber、投資詐欺、コロナ禍、同性愛など現代日本の世相に対する問題意識を滲ませていた。表紙のカイロスの絵が物語を端的に表現している。
- tomo015123@asayou2025年4月11日読み終わったブレイクショットはダブルミーニングでビリヤードのファーストショットと架空の車種を指す。まさにビリヤードの玉が互いに連鎖して盤面を跳ね回るように複数の人生が交差し影響を与えあう。ドミノののように一つのきっかけが連鎖してストーリーが展開するのではなく、複数の要素が互いに影響を与え合っていく人の世の複雑さ。様々な人生、野望、挫折。時には理不尽な事故や他者の悪意に晒されながらも人生は続き、過去は無かったことにはならない。それでも自分が本当に手に入れたかったものは何なのか、身を置きたい未来はどこなのか、なりたい自分はどのような姿か。その答えは、納得は自分で見つけるしかないんだ。重奏的で確かな満足。
- anko@books_anko2025年4月10日読み終わった本のタイトルでもある「ブレイクショット」。 ビリヤードにおけるゲーム開始のショットのこと。 その名の通り、球が散らばるように、様々な人々の人生が転がりだす。 無関係であるように思える人々が、どこかで繋がって物語が展開していく。 車、サッカー、マネーゲームの世界…等々。これだけの話を盛り込み複雑でありながら、それを感じさせないストーリー。 とても楽しみ、深く考えさせられる読書となった。
- にわか読書家@niwakadokushoka2025年3月23日読み終わった@ 自宅いくつもの物語、何人もの登場人物、そして時間軸。 社会問題が複数入っているが、エンタメ性も高い気がした。 600頁弱だが、後半にかけて一気に加速して読んだ。
- かにおねがいします@shinayakani2025年3月22日読み終わった読み終わって本を閉じて、世界、よくなれ…って思ったんだけど、よくなれじゃなくて、よくするのが大事なんだ よくしよう 作中の世界がすごく“いま”に忠実だったので、リアルタイムで読むことができてよかった
- 七瀬由惟/Yui Nanase/あーしぇ@ashe_dalmasca2025年3月22日読み終わった正直、同志少女がピンとこなかったので海賊も未読だったのですが、今作で認識を改めました。面白いです。 気持ちのよい時系列の誤認とでも言いましょうか。まんまとやられました。 ええ、個人的にはもちろん、元アイドルでプールバーにいるあの人を推します。