
宮子
@miyako
2025年4月30日

ライオンのおやつ
小川糸
読み終わった
🍋読了。三十三歳にて余命宣告を受ける雫は、残されたわずかな日々を瀬戸内海の島にあるホスピス「ライオンの家」で過ごすことに決める。穏やかな毎日を送るなか、死ぬことと生きることについて考えていく。
ホスピスが舞台なので当然だが、和やかな環境とはいえ登場人物が次々に亡くなっていく。凹む。勿論私は死んだことがないのでどこまでが本当でどこまでがファンタジーかはわからないけれど、死者が次々に出てくるところが私の死生観と合わず個人的にあまり刺さらないお話だった。自身に死が近付いたときに読んだらまた受け止め方も変わるかも? あと母は出てきたのに実の父の霊体が出てこないのが気になってしまった。育ての父に気を遣ったのかな。
「ライオンの家」ではもう一度食べたいおやつを作っているが、私が最期に食べたいおやつは何だろう。チョコレートが好きだからチョコケーキ、くらいしか思い付かない。特にこれといった思い出が無い……。まぁこれもひとつの人生だろう。多分。


