
ヨル
@yoru_no_hon
2025年1月21日

読み終わった
読了
井宏之
祈りや願い、希望みたいなものをすごく感じる。
透き通っていて、やさしく、どちらかというとすっと消えてしまいそうな歌でも、読み終た瞬間わたしの中に入り込み、凛とした美しさで光放ってくれる。
・こん、という正しい音を響かせてあなたは笹の舟から降りる
・食パンの耳をまんべんなくかじる 祈りとはそういうものだろう
・この星に消灯時間がおとずれるときも手を繋いでいましょうね
・ゆっくりと上がっていってかまいません くれない色をして待っています
・息抜きをしているひとに栓をする すべてがぬけてしまわないよう
・さあここであなたは海になりなさい 鞄は持っていてあげるから
笹井さんの歌を読みながら、息子が目を覚ますのを待つ病室。背中をさすって、そばで見守ってくれているような歌たちだった。





