えーえんとくちから (ちくま文庫)

6件の記録
- ヨル@yoru_no_hon2025年1月21日読み終わった読了井宏之 祈りや願い、希望みたいなものをすごく感じる。 透き通っていて、やさしく、どちらかというとすっと消えてしまいそうな歌でも、読み終た瞬間わたしの中に入り込み、凛とした美しさで光放ってくれる。 ・こん、という正しい音を響かせてあなたは笹の舟から降りる ・食パンの耳をまんべんなくかじる 祈りとはそういうものだろう ・この星に消灯時間がおとずれるときも手を繋いでいましょうね ・ゆっくりと上がっていってかまいません くれない色をして待っています ・息抜きをしているひとに栓をする すべてがぬけてしまわないよう ・さあここであなたは海になりなさい 鞄は持っていてあげるから 笹井さんの歌を読みながら、息子が目を覚ますのを待つ病室。背中をさすって、そばで見守ってくれているような歌たちだった。