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ヨル
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@yoru_no_hon
本のこと 日々のことをつらつら書きます。
  • 2026年2月20日
    君は永遠にそいつらより若い (ちくま文庫)
    『君を侵害する連中は年をとって弱っていくが、君は永遠にそいつらより若い、その調子だ、とわたしの悪辣なまでに無責任な部分が笑った。』p.235 ホリガイさんは不器用で、要領がよくなくて、どこか危なっかしい。器用な人のほうがきっと人生をうまく渡っていけるんだろうな、とわたし自身も思うことがあるから、彼女のひっかかりや、やりきれなさにとても共感した。 でも同時に、「どうしてそこまで?」と思う瞬間もあった。自分ならそこまでしない。できない。作中でもそう言われていたけれど、その言葉の裏には、ほんの少しの羨ましさが混ざっている気がした。 損をしながら、押し付けられながらも、最終的には自分で選んでる。それが彼女の若さであり、誇りに繋がっていくのだと思う。 実は一番強いのはホリガイさんなのかもしれない。逃げずに引き受けてしまう、その姿勢は不器用だけれど、とてもタフで、やさしい。 津村さんのユーモラスな文体が常に効きまくっていて、全然飽きさせないというか、むしろ読み手を加速させてしまうのがほんとすごいと思う。 重たいテーマを扱っているのに、読後に「しんどかった」よりも「静かにあたたかい」が残るのは、津村さんのユーモアの力だと思う。笑わせようとしているというより、人間のズレや滑稽さをちゃんと信じている感じ。 癖になりすぎて、欲しすぎて、次に何を読めばいいか分からなくなっている。(津村さんの本もう手元にない...) まちがいなく、今年のマイベストに入る一冊!! (これがデビュー作ってすごくない?!!!!!)
    君は永遠にそいつらより若い (ちくま文庫)
  • 2026年2月19日
    君は永遠にそいつらより若い (ちくま文庫)
    『浮幽霊ブラジル』を読み終わり、次はと、そのままの流れで『君は永遠にそいつらより若い』を手にとった。今のわたしは津村記久子を求めていたようだった。 読みたかった本の続編が手元になかったり(なぜかその次の作品はあるのに!!)、開いた本になかなか入り込めなかったり、なぜか今の気持ちのまま読むのはもったいないないと思ってしまったり(時々出てくる謎な気持ち)、自分の気持ちに振り回されながらも、津村記久子にたどりつけたことを喜びたい。まだ序盤だけど、おもしろい予感しかない。 『それは、捜し物が見つからない焦燥というよりは、決して巻き戻すことのできない時の流れのすげなさへの怒りだった。そこにいられなかったからこそ、わたしは今ここで這い回って地面を掘り返しているのだ。わたしが仮にどれだけ正確にその場に立つことができたとしても、その場に流れた時間を遡ることはできない。わたしはそのことに悪態をつきながら、癖がついたように地面を蹴りつづけた。そこに憎しみの制け口が埋まっているような気がした。』p.10
    君は永遠にそいつらより若い (ちくま文庫)
  • 2026年2月6日
    寝相
    寝相
    表題作『寝相』を読み終わる。 滝口さんの文体がぶあ〜〜〜と細胞の中まで入りこんで来る感覚。入れ代わり立ち代わり語られるその人の言葉。思い出と今と現実と、そして未来の話しが、複雑に絡み合って、竹春となつめの間をいつまでも漂っているようだった。 最後の、登場人物が夢の中で一同に会する場面が特に印象的だった。もっと読んでいたいと思った。 窓から入る月の光に照らされた竹春の顔には、今夜から明日へ向から小さな時間だけがあった。これまでの人生も、これから先の生と死も、明日になったらまた悩み苦しむ疲れやすい体のことや弥生や原郎のこと、潔男や柿江のこと、イザベルやウグイスのこと、食欲や眠気のことなど何もなく、それらを体から逃がして、あるいは背中に敷いて、竹春は空っぽの頭と体で眠っているように見えた。眠りのさなかにそれらを忘れてしまうのは、竹春にとっては不本意なことかもしれなかった。けれどもそれは自由にならない。竹春が眠っている間、竹春の生きた時間を集めて一晩中過ごしていたいとなつめは思った。でも眠い。眠ったら自分もまた、自分のことや竹春のことを忘れて、自分の体ひとつだけ、ただそれだけになって、あとは朝まで誰もいなくなる。p.67より
    寝相
  • 2026年2月5日
    夜と霧
    夜と霧
    この事実が、まだ100年も経っていない、ということに、今もなお驚かされる。 もし自分が収容所に送られていたら……なんて、そんな安易な想像をしては、いつだってわたしは「想像する側」でしかいられないことを思い知らされる。 あたたかいこたつに入りながら読むこの本は、 安全な日常と、絶望の記録とのあいだに、矛盾と罪悪感を生む。 それでも、すべてを奪われた場所でなお、そこでどう在るかを選び続ける自由はあるのだと、フランクルは語る。それはきれいごとではなく、生き延びる見込みなど皆無のときにわたしたちを絶望から踏みとどまらせる、唯一の考えなのだ、と。 人を人として扱わない世界が、確かに実在したこと。それを絶対に忘れてはならない。 . 最近読んだばかりということもあって、村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』の言葉が浮かぶ。「踊り続けろ」それは前に進め、という励ましではなく、理不尽な世界に追いやられても、自分を見失うなという言葉だった。 ここにきて、『夜と霧』にも繋がる読書。⁡ ⁡ . .
    夜と霧
  • 2026年2月3日
    博士の本棚
    博士の本棚
    小川洋子さんの本棚を覗かせてもらった気分。静かにそっと語りかけてくる文体がとても心地よい読書だった。 今年こそは、戦争文学もホロコースト文学も読むぞ!!と思っている。
  • 2026年2月1日
    考察する若者たち
  • 2026年1月31日
    人生を狂わす名著50
    人生を狂わす名著50
  • 2026年1月30日
    アクロイド殺人事件 (新潮文庫 ク 3-1)
    東野圭吾の『仮面山荘殺人事件』を読んでいたからか、結末には驚かなかったけど、やっぱりそうかあ~、この人でなければよかったのに~という気持ちで読了。カロラインみたいな人が実際に身内にいたら嫌だろうけど、物語がコミカルにおもしろくも読めたのは彼女のおかげだと思う。旧装版すき。
    アクロイド殺人事件 (新潮文庫 ク 3-1)
  • 2026年1月28日
    ダンス・ダンス・ダンス(下)
    「踊るんだよ」羊男は言った。 「音楽の鳴っている間はとにかく踊り続けるんだ」p182 ⁡ ⁡ 『鼠シリーズ三部作』の後日談。 ぼくはキキに呼ばれていると感じ、北海道の「いるかホテル」に向かう。羊男との再開、奇妙な親子、ホテルの精、付きまとう死の影、文化的雪かき、かっこう......喪失と絶望の世界。それでも自分を見失わずに、全てを抱えて生きていけるか───。 足を止めてはいけない、繋がりを無くさない為にも踊り続けること、ステップを踏み続けること、オンガクノツヅクカギリ。 ⁡ . ⁡ 『鼠シリーズ』の中で一番好きな作品。今まで読んだ村上春樹の作品の中でも一番好きかも。(読めてない作品たくさんあるけど) 特にぼくとユキがハワイで過ごした場面が好き。ずっとあの時間が続けばいいのに、と思った。ピナ・コラーダ飲みたい。ぼくがユキの両親に正論を言う場面も好き。 『ゴリラの森で考える』に引用されてたのがきっかけで、この作品を読んだわけだけども、「踊る、踊り続ける」って言葉、わたしもどんどん使って行こうと思った。あと、文化的雪かき、かっこう、も。 ⁡ハルキワールドに浸れる時間サイコーだった。
    ダンス・ダンス・ダンス(下)
  • 2026年1月28日
    ダンス・ダンス・ダンス(下)
    ハルキワールドにどっぷりハマる時間サイコー。 「踊るんだよ 音楽の鳴っている間はとにかく踊り続けるんだ。何故踊るかなんて考えちゃいけない。意味なんてことは考えちゃいけない。意味なんてもともとないんだ。そんなことを考えだしたら足が停まる。一度足が停まったら、もうおいらには何ともしてあげられなくなってしまう。あんたの繋がりはもう何もなくなってしまう。永遠になくなってしまうんだよ。そうするとあんたはこっちの世界の中でしか生きていけなくなってしまう。どんどんこっちの世界に引き込まれてしまうんだ。だから足を停めちゃいけない。どれだけ馬鹿馬鹿しく思えても、そんなこと気にしちゃいけない。きちんとステップを踏んで踊り続けるんだよ。そして固まってしまったものを少しずつでもいいからほぐしていくんだよ。 まだ手遅れになっていないものもあるはずだ。使えるものは全部使うんだよ。ベストを尽くすんだよ。怖がることは何もない。あんたはたしかに疲れている。疲れて、脅えている。誰にでもそういう時がある。何もかもが間違っているように感じられるんだ。だから足が停まってしまう」p182~
    ダンス・ダンス・ダンス(下)
  • 2026年1月22日
    ドライブイン・真夜中
    移民のわたしが働く真夜中のドライブイン。 そこに集まる人たちとの何気ないやりとりや、ある小さな出来事を通して、日常の延長に世界が静かに立ち上がってくる物語。 通過点のような場所に、移民という世界的な問題が、特別ではなく「すでにここにあるもの」として描かれている。 日本人か、そうでないかという線引きの不自然さが、言葉にならない感覚として残った。 忙しい日々のなかで、今いる場所が世界と地続きであることを、そっと思い出させてくれる一冊。 この感覚に触れ直せること自体が、読書のよろこびだとわたしは思う。
    ドライブイン・真夜中
  • 2026年1月17日
    うどん陣営の受難
    4年ごとに行われる会社代表選挙を描いた物語。給料削減か、リストラか、そのどちらにも与しない緑山さんを支持していた語り手は、三位敗退後、上位二陣営から選択を迫られる。 緑山さんの集まりにはいつもうどんがあり、支援者たちは「うどん陣営」と呼ばれる。うどんを食べ、うどんの話をしながら進む社内政治は、シリアスなのに不思議とやわらかい。たぶん、コシの強すぎないうどん。 「誰に投票するにしろ、放棄するにしろ、それを自分で決める権利がある。」p.78 考えたくない気持ちごと抱えたまま、それでも選ぶことからは逃げられないと静かに気づかされる。読み終わるころには、うどんが食べたくなっていた。 . 『水車小屋のネネ』と2作目だったけど、津村さんの本好きなだなあ~!!他の作品も読みたい!!
    うどん陣営の受難
  • 2026年1月16日
    マーブル館殺人事件 下
    マーブル館殺人事件 下
    今回もさいっこうにおもしろすぎた。にしてもだよ、スーザンに対する風当たりの強さは、シリーズで一番じゃない?読んででさすがに痛すぎた。罪を犯した人たちの開き直りっぷりがひどすぎる。だからこそのラストの展開にはスカッとしたし、スーザンの幸せそうな姿を見れてうれしかったあ。(アンドレスがいつ登場するか待ち構えていた自分もいたけど) スーザンはアラン絡みの殺人事件に関わるのは二度とけっしてないと言ってるけど、読者としては続編を期待したい~!!!!!!!
  • 2026年1月9日
    「好き」を言語化する技術
  • 2026年1月4日
    ゴリラの森で考える
    本ゴリのみんなと読む今年最初の課題本。序文からおもしろい!わたしも自然と踊るような暮らしがしたい!!
  • 2026年1月4日
    殺しへのライン
    殺しへのライン
    新年一発目の読了本。新年早々殺人事件なんて、とか思ってたけど、やっぱりおもしろいね~たのしいね~。ホーソーンの過去気になるね~。
  • 2025年12月28日
    その裁きは死
    その裁きは死
    どちらかといえば〈アティカス・ピュント〉シリーズの方がすきだったけど、この本を読んでから〈ホーソーン&アンソニー〉シリーズも、案外好きかもしれないと気づく。
  • 2025年12月27日
    おいしくってありがとう 味な副音声の本
    ただのグルメエッセイではなくて、食べることを通して世界と関係を結び直していくような感覚になる。わたし自身、食べるのも作るのも好きだけれど、つい「おいしい」「かわいい」で終わってしまうことも多い。この本を読んでからは、ひと口の向こう側にいる人や時間を想像してみたくなった。 この本をプレゼントしてくれた友に感謝///
  • 2025年12月24日
    飛ぶ教室
    飛ぶ教室
    『飛ぶ教室』エーリヒ・ケストナー(著) 今年のクリスマスにようやく読めた。 この物語が、言葉や思想が縛られ、人を疑うことが強いられていたナチス時代に書かれたことを思うと、いろいろ考えさせられる。 特に印象的なのは、子どもたちが大人を信じていたこと。道理さんや禁煙さんは、正しさを押しつける大人ではなく、子どもたちの弱さや迷いを理解し、そっとそばで見守る大人として描かれている。その姿は、人を信じること自体が揺らぎやすい時代にあって、ひとつの希望の形だったのではないかと思う。
    飛ぶ教室
  • 2025年12月23日
    酒場の君
    酒場の君
    武塙さんの文章すきだなあ~と改めて思う。「焼き鳥屋で絶妙なタイミングで出されるすなぎもみたいですよね」(p168)と言った編集者さんの言葉がまさにぴったりだと思った。 酒場で一杯やりながら本を読むということに憧れる。
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