りん
@libra0825
2025年5月1日

物語じゃないただの傷
大前粟生
買った
読み終わった
著者の『おもろい以外いらんねん』が芸人の話でこの本もそうなのかと思ったらだいぶ違う。芸人といってもそこあんまりメインじゃない。
主人公の独白が多いけど、もう少しメディアでの振る舞いかたのバリエーションも多めだとよかったかも。討論番組での主張だけでも充分どういうキャラなのかというのは伝わってくるけど。全部セリフで語らせるじゃんって終わりかたが急な感じはした。
いじりやからかいや悪ふざけ、って言葉のせいでなんでもないことのように矮小化してしまってるけどそれって暴力と同じだよって感じる場面、これまでテレビの中でも現実でもたくさん見てきた。そういった"ノリ"はもう廃れていくべきだと思う。
彼女の描きかたは凄くチャーミングで印象的。断片的に描かれるからよりそう感じたのかな。主人公が彼女の好きな部分を列挙するところ、リアルなエピソードのようで全部よかった。
