物語じゃないただの傷

29件の記録
- りん@libra08252025年5月1日買った読み終わった著者の『おもろい以外いらんねん』が芸人の話でこの本もそうなのかと思ったらだいぶ違う。芸人といってもそこあんまりメインじゃない。 主人公の独白が多いけど、もう少しメディアでの振る舞いかたのバリエーションも多めだとよかったかも。討論番組での主張だけでも充分どういうキャラなのかというのは伝わってくるけど。全部セリフで語らせるじゃんって終わりかたが急な感じはした。 いじりやからかいや悪ふざけ、って言葉のせいでなんでもないことのように矮小化してしまってるけどそれって暴力と同じだよって感じる場面、これまでテレビの中でも現実でもたくさん見てきた。そういった"ノリ"はもう廃れていくべきだと思う。 彼女の描きかたは凄くチャーミングで印象的。断片的に描かれるからよりそう感じたのかな。主人公が彼女の好きな部分を列挙するところ、リアルなエピソードのようで全部よかった。
- ほんね。@Honne_03302025年4月19日読み終わったジェンダー関連、多様性関連の小説で男性性にスポットを当てるのはあまり見ないような? 傷を物語に昇華して消費するわけではなく、自分自身の傷としてきちんと認識すること。まずはそこから。
- 高橋|往来堂書店@frog_goes_home2025年3月25日買った読み始めた@ くまざわ書店 ペリエ千葉エキナカ店なぜか海浜幕張でお仕事があり、その帰りに寄って購入。エキナカながら街の本屋のような下地の強さ、骨のある品揃え。時間さえあればもっと見ていたかった。幕張でのお仕事については、数ヶ月後にお披露目できるはずです。
- にれ@elm_56562025年3月22日読み終わった「文藝」掲載時に読み、単行本化されたので再読。 男性という暴力性に立ち向かう小説だと思った。簡単なジェンダー論などに括りたくない気持ちが強くなる。読めて良かったと心から思う。 題材こそ重いが、そのことをあまり感じずに読めるのが大前さんの作品の魅力だと今作でも感じた。何度も読み返したい一作。