いしくら "第四間氷期" 2025年5月1日

第四間氷期
第四間氷期
安部公房
1950年代後半に書かれたこの小説、確かに当時の冷戦など背景にありそうだけど、AIで推論する話を書いているのが凄まじすぎる。さらに、社会性やテクノロジーの話に終始するのでなく、ーーここが最も素晴らしいところなのだけどーー最後の最後で、詩情とロマンチシズムが垣間見える。そこに感動した。物語もぐんぐんドライブしていくような推進力があり、面白かった。
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