
ナムルネコ
@namul_neko
2025年5月2日

読み終わった
女性皇族としての初の博士号取得。
オックスフォードの留学記。
と聞くと「堅苦しい文体で書かれているのかしら?」と思っていたことが嘘に思えるほど、
とても読み進みやすい言葉と文体で書かれていています。
出来事も細かに書かれているのに、それでいて冗長にならず。
その時に感じた心のうちも
「そんな赤裸々に書いてしまっていいの?」
と思ってしまう素敵なエッセイでした。
だからこそパーソナリティが見えてきて、とても魅力のある留学記に仕上がっているのかなと思ったり。
「最終報告書」の項では、彬子女王殿下の博士号取得にかける熱量が伝わる思いのうちの吐露を受け取り、読み進めるうちに思わず涙ぐんでしまいました。
研究にかける思いと楽しさが読んでいて伝わり、学生時代に出会っていれば卒論に対する姿勢も、もう少し意欲的になれたのではと触発させられる内容です。 学生さんにもぜひ読んで欲しい。
美術史学にも興味を持てました。
ただ作品を見てキレイで済ませるのでは無く、
「このコレクションがどの様な意図で蒐集されたのか」
「その時代の背景、周りで起こっていた流行り」などを、紐解くことでより作品鑑賞に深みが持てそうで楽しみが1つ増えました。感謝しかありません。


