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2025年5月2日

アナキズムの歴史
ルース・キンナ,
米山裕子
読んでる
クロポトキンの概念によれば、無支配状態(ルビ:アナーキー)とは、現状に疑問を投げかけつつ、新たな形の考えや表現やコミュニケーションを試し、そこで既存のヒエラルキーの土台を掘り崩していくというものだった。それは行動のあらゆる範囲に、そして社会的政治的領域のみならず文化的領域にも存在する。かくしてアナーキーは経済界だけでなく、芸術界、文学界、科学界の個々のあるいは集団の行動をも取り込んでいく。そしてけっしてそれ一つにはとどまらない。(p58)
アナキズムの本質のひとつは「現状のシステムによって生じている理不尽とその理不尽を作り維持している権力に対する抵抗」だと個人的には捉えているけども、多くの人は単に「ルールを守らないヤバい奴ら」という認識になってしまっているし、横暴な権力はそのような認識を植えつけるためにあらゆる手段を講じている。アナキズムに対して意図的に作られた誤解を解くにはどうすればいいのか。








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アナキズムにおいては個人が自信と協調性を持ち、独自の判断力を持ちつつも他者の声に耳を傾けること、そして率先して動きながら他者と利益を分かち合い、困っている者がいれば支援する姿勢が求められる。(p.89)
これのどこが「ルールを守らないヤバい奴ら」なのか......。