
漆野凪
@urushinonagi
2025年3月6日

団地のふたり
藤野千夜
読み終わった
同じ団地に住む、親友で幼なじみの女性2人の日常を描いた作品。淡々としていて起伏もないけれど、終わり方がこの2人の生活が続くことを予期させるもので、どことなく清々しい。
個人的に、2人は互いのことをどう思っているかの感情の部分や内面が描写されているとうれしかったのだけれど、その描写がないということはすでに「隣にいることが当たり前」になっているんだな、とも受け取れる。
主人公がフリマアプリで親友の持ち物であったヘタリア同人誌を出品しているのも、妙に質感がある。また、出てくる野菜の名前が豊富で、どんな野菜なんだろう、と想像しながら読み進めるのも楽しかった。
ドラマ版も気になる。
