
Runa.
@runamaru8
2025年5月3日

男ともだち (文春文庫)
千早茜
読み終わった
本棚に少し置きづらいタイトルだが、
男女関係なく居心地の良い関係というのはあるもので。それをなんと呼ぶかというとやはり「友達」だよなあと思う。
また千早さんの本は初だったのだけれど、
言葉の勢いが時折増して余韻を引き出される感覚が好き。
以下読んだときは、ここまでの話も踏まえて痺れた。
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電源を切った。サンダーバードが動き出す。
群青の空の端で丸い月が光っていた。
窓はやがて雪景色になった。家も田んぼも、何もかもが雪に覆われていく。雪と闇だけの世界になっていく。
白も黒も引き裂いて列車は進む。