秋
@sophie_pf
2025年5月3日

夏子の冒険
三島由紀夫
読み終わった
三島が26歳の時の著作。私も、あと十日で26歳になろうというところだ。
三島というと、真っ先に思い浮かぶのはやはり自決で、著書も暗澹として、混迷を極めるイメージ(村上春樹が三島を好んだという情報が前もって入っているからでもある)だが、本作はコメディで明るく、コミカルなタッチ。我儘で奔放、刺激を追い求める美しい少女、夏子の北海道での出来事を描く。人間の細かな心情の揺らぎや、相反する感情など、共感できる描写が多々あり、テンポも良く、面白い作品だった。
