夏子の冒険

11件の記録
- 秋@sophie_pf2025年5月3日読み終わった三島が26歳の時の著作。私も、あと十日で26歳になろうというところだ。 三島というと、真っ先に思い浮かぶのはやはり自決で、著書も暗澹として、混迷を極めるイメージ(村上春樹が三島を好んだという情報が前もって入っているからでもある)だが、本作はコメディで明るく、コミカルなタッチ。我儘で奔放、刺激を追い求める美しい少女、夏子の北海道での出来事を描く。人間の細かな心情の揺らぎや、相反する感情など、共感できる描写が多々あり、テンポも良く、面白い作品だった。
- 辻井凌@nega9_clecle2025年3月27日読み終わった感想退屈な日常に愛想を尽かし修道院に入ろうとしたり、その途中で情熱的な目の輝きした青年に出会って彼のヒグマ狩りについて行こうとする主人公の夏子に涼宮ハルヒの原型を見るようだ。テンポよく圧倒的に読みやすい三島の文章が存分に活きたラブコメアドベンチャーである。 https://note.com/nega9clecle/n/nf535d177dc81